そもそも「リノベーション」とは?

リノベーションの失敗例から学ぶ家づくりの5つのコツ!理想と現実のギャップをなくすために大切なこと

住宅雑誌やメディアなどでもよく目にする「リノベーション」という文字。

今や家づくりのトレンドとなっていますが、そもそもリノベーションとはどのような家づくりのことを指すのでしょうか?

 

リノベーション=「renovation」。

刷新や修復といった意味のとおり、既存住宅を大幅に改修して生まれ変わらせることをリノベーションと言います。

劣化した箇所を修繕する「リフォーム」と違い、リノベーションは機能性やデザイン性をプラスするイメージです。

たとえば、壁や柱を取り払ってより住みやすい動線や間取りにしたり、中古物件を購入して自分好みの内装に変えたりします。

 

新築戸建て住宅を購入するよりも比較的ハードルが低いことから、若い世代を中心に人気が高まっています。

リノベーションの家づくりのメリット

リノベーションの失敗例から学ぶ家づくりの5つのコツ!理想と現実のギャップをなくすために大切なこと

ではまず、リノベーションの家づくりをする際のメリットについてみていきましょう。「中古物件」を購入するとなると少し抵抗がある方もいるかもしれませんが、リノベーションの魅力を知れば、家づくりの選択肢として検討したくなるかもしれませんよ!

【新築注文住宅に比べるとコストを抑えた家づくりができる】

同じ条件で新築注文住宅を建てる場合に比べ、やはり中古物件を購入してリノベーションをした方が低コストに抑えることができます。

利便性の高い都市部などでは、住みたい場所の物件が高く、予算がオーバーしてしまう…ということはよくある話ですよね。

 

同じ性能、同じ立地など同条件で考えると、やはり中古物件を購入してリノベーションをした方が安く済む場合が多く、無理のない家づくりをすることができるでしょう。

住宅取得に関する費用を抑えられた分、子供の教育費や老後の資金にまわすなど工夫をすることも可能になりますね。

【こだわりが実現しやすい】

「こんな家に住みたい!」という理想は、誰もが持っているものですよね。

しかしそれを実現するためには、思いのほか長い時間と費用がかかってしまうもの。

 

希望に合った土地がなかなか見つからず、5年、10年と時間だけが過ぎ、家づくりそのものに疲れてしまう方も大勢います。

中古物件ならば売地に比べて流通量も多いため、立地や周辺環境など妥協できない条件がある方にとっては、比較的理想に近い家づくりをすることができるでしょう。

 

また、家族構成やライフスタイルに合わせて間取りや内装を自由に変えることができるのもリノベーションの大きなメリット。

新築注文住宅では予算や条件が合わず諦めていた人も、中古戸建や中古マンションを購入してリノベーションをすれば、自分好みの家づくりを実現することができます。

デザインや間取りなど、理想の家のイメージをお持ちの方こそ、実はリノベーションがおすすめなんですよ!

【物件の資産価値が上がることもある】

リノベーションをすることで、物件の性能が向上したり設備が良くなったりすれば、資産価値が上がることもあります。

たとえ築年数が古い物件だったとしても、リノベーション済の物件というのは間取りや設備が現在の暮らしに合っているものが多く、魅力的に感じられるからです。

将来的に売却の可能性がある方にとっては、こちらもメリットといえそうですね。

【環境保護の観点からも◎】

老朽化して住めなくなった建物を解体して新たに家を建てようとすると、大量の産業廃棄物が発生してしまいます。

当然、それらを処理する過程においても大量のエネルギーが消費されるため、地球環境に負担がかかってしまいますよね。

 

リノベーションは、今ある物件を活かして家づくりをするわけですから、とてもエコ!

資源やエネルギーの節約になるので、地球環境にも優しいんですよ。

 

リノベーションのメリットは?どんな人に向いている?リフォームとの費用の違いや使える補助金制度などを徹底解説!

実は意外と多い!?リノベーションの失敗

リノベーションの失敗例から学ぶ家づくりの5つのコツ!理想と現実のギャップをなくすために大切なこと

これまでご紹介したとおり、リノベーションはこれからの時代の家づくりの形として欠かせない存在ですが、意外にも「リノベーションをして失敗した」「こんなはずじゃなかった…」なんて声も耳にします。

リノベーションに失敗したという人は、一体何が原因だったのでしょうか?

【完成したらイメージと違っていた】

リノベーションでよくあるのが「自分が思い描いていた家じゃなかった」という失敗。

細部にわたって「こんな家に住みたい」というイメージを持っていたとしても、それをうまく設計士や施工会社に伝えられないことで「こんなはずじゃなかった」という思いに繋がってしまうようです。

 

【思いのほか自由度が低かった】

既存物件をリノベーションで思い通りの家に生まれ変わらせたいと思っていても、すべて思い通りにいかないこともあります。

 

たとえば、構造上の理由から壁や柱を取り払うことができなかったり、マンションの規約などで間取りの変更ができなかったりすることも。

特にマンションなどの集合住宅の場合は、共有配管なので水回りの大幅な移設が難しいこともあるんです。

新築注文住宅をイメージしていると、思っていたより「自由度」が低いと感じてしまうかもしれませんね。

【予算が大幅にオーバーしてしまった】

新築に比べると低予算でこだわりの家づくりができるとあって人気の高いリノベーションですが、使用する設備や材料のグレードがあればそれなりに全体の費用も上がってしまいます。

あれもこれも…とこだわりを詰めすぎてしまった結果、いつの間にか当初考えていた金額より大幅にオーバーしていたという失敗もあるようです。

 

リノベーションの家づくりを成功させる5つのポイント

リノベーションの失敗例から学ぶ家づくりの5つのコツ!理想と現実のギャップをなくすために大切なこと

せっかく家づくりをするなら、誰もがより満足度の高いものにしたいですよね。

失敗例から学ぶ成功の秘訣について、以下よりご紹介しましょう。

【予算を明確に!定期的に見積をとる】

リノベーションの家づくりにおいて大切なことは、予算を明確にしておくことです。

そして、予算をかける優先順位をあらかじめハッキリさせておくことも必要でしょう。打合せをしていくと、どんどん夢が膨らんで希望が増えてしまうパターンは多いもの。

どうしても叶えたいことがある、これを機に交換したい設備があるという場合は、優先順位を高めにしておき、そうでないものは優先順位を低く設定しておくと、いざという時に取捨選択しやすくなりますよ。

 

本当に必要かどうか迷ったときは、以下を目安に優先順位をつけていくといいでしょう。

・利便性や機能性が向上し、生活が快適になるか?

・光熱費やエネルギーの節約につながるか?

など。

 

また、定期的に見積をとるなどして、費用をしっかり把握することも大切です。

どうしても予算オーバーしてしまう場合は、使用する建材のグレードを見直すなど施工を依頼する会社に相談してみるといいかもしれません。

 

【リノベーションを依頼する会社の特徴を知る】

リノベーションを請け負う会社の形態はさまざまで、リノベーションを専門に行う業者や設計事務所だけでなく、不動産会社や工務店などもあります。

リノベーションは戸建て住宅だけでなくマンションも行えますが、施工会社によって得意・不得意があるため、自分が希望としているリノベーション工事に適しているか事前に確認するといいでしょう。

 

特にデザインのこだわりがある場合は、これまでの施工事例などを見ながら判断するのがおすすめです。

また、デザインのテイストが自分好みかどうかも確認しておきましょう。

依頼する施工会社のホームページやパンフレット、SNSなどをチェックするとわかりやすいと思います。

【イメージは言葉だけでなく写真やイラストで伝える】

リノベーションのプランニングの際は、必ず自分が思い描くイメージを言葉で伝えるだけでなく、写真やイラストを使って伝えるようにしましょう。

リノベーションをしてみて「こんなはずじゃなかった…」と感じる多くは、イメージのズレが原因で起こります。

美容院へ行って、仕上がりが自分の思い描いていたものと「全然違ってガッカリした」というケースと同様に、頭の中で思い描くイメージは、言葉だけでは他人に伝わりにくいんです。

 

家具の配置やインテリアのテイスト、カラー、家族構成などあらかじめ詳細をしっかり伝えておくことで行き違いを防ぐことができます。

写真やイラストなどを用いれば、よりイメージを共有しやすくなるので、雑誌やSNSを活用しながら希望を伝えるといいでしょう。

【間取りは長期的な目線で考える】

リノベーションの家づくりでは、リフォームと違って柱や壁を取り払い、間取りを変更することも可能ですが、できるだけ長期的な目線で間取りを考えておくと将来的により満足度の高い家づくりができるでしょう。

 

というのも、家族というのは常に成長し続けるものだからです。

子どもが生まれて増えたり、結婚や就職などで子どもが家を出たり、介護によって両親と同居したりすることもありますよね。

こうしてそこに住む家族にも“変化”が訪れますから、その変化に対応しやすいようなリノベーションをしておくことがおすすめなんです。

 

最近では、「可変性のある家づくり」と言って、あえて壁で部屋を仕切らずに可動式の家具を使って仕切るなどその時々によってフレキシブルに対応できるようにする家づくりがトレンドとなっています。

加えて、誰もが使いやすいように、壁の色をシンプルにするなどその部屋のイメージ・用途を固定化しない家づくりも人気です。

 

家づくりというのは、人生でそう何度も行えるものではありませんから、長期的な目線で考えておくと10年、20年先も快適に暮らすことができるかもしれませんね。

 

【デザインだけじゃない!住宅性能も見直したリノベーションがおすすめ】

リノベーションの場合、築年数の古い、比較的安価な中古物件を購入して家づくりをすることが多いですが、その場合に注意したいのが「住宅性能」です。

築年数が古いと、現在の建築基準を満たしていないことがあり、夏は暑く冬は寒い…と不快な環境であることも多いからです。

リノベーション後、新しい設備で内装はきれいに見えても住んでみたら「快適ではない」と感じることもあるでしょう。

住んでみたら「電気代がかかって大変…!」なんてことも。

 

リノベーションの場合、解体してつくり直すわけではないので性能向上をするにあたっても限界はありますが、既存の窓を断熱性の高い「樹脂サッシ+複層ガラス」へ変えたり高効率給湯器などの省エネ設備を導入したりするなど工夫することも可能です。

デザイン性だけでなく、住んでからの「快適さ」にもこだわってみてくださいね。

失敗から成功へ!リノベーションの家づくりを満足度の高いものにしよう

リノベーションの失敗例から学ぶ家づくりの5つのコツ!理想と現実のギャップをなくすために大切なこと

今とても注目度の高いリノベーションの家づくり。

より満足度の高い家づくりをするためには、これまでの失敗例をふまえて自分たちの家づくりに活かすことが大切ですね。

憧れのマイホームを持つとなると、気持ちが高揚し、つい「あれもこれも…」と欲張りたくなるものですが、欲張りすぎると費用はもちろん、工期もどんどん延びて入居時期が遅れてしまうなどのデメリットもあるため、冷静に判断することも必要ですよ!

私たち無添加計画では、戸建て、マンション問わず大型リノベーション工事のご相談も承っております。

プランニングの段階から丁寧にお客様一人一人のご希望を伺い、細かな部分まで打ち合わせをしていきますので、きっと満足度の高い家づくりができますよ!

 

新築注文住宅だと希望のエリアに土地がない、予算的に難しいなど家づくりにお悩みの方は、一度ぜひリノベーションという選択肢も視野に入れて考えてみてくださいね。

 

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