今大注目の「リノベーション」とは?リフォームとどう違う?

リノベーションのメリットは?どんな人に向いている?リフォームとの費用の違いや使える補助金制度などを徹底解説!

近年、新築を建てるのではなく既存住宅を大規模に改修し、より住みやすくする“リノベーション”が注目を集めていますよね。

 

リノベーションとは、英語で「renovation」=刷新、修復と言った意味があります。

言葉の意味の通り、リノベーションは大規模な改修を行い、より快適な住まいに生まれ変わらせること。経年劣化によって傷んでしまった箇所を元通りにする「リフォーム」とは違い、機能性やデザイン性などプラスαの要素を加えていくイメージです。

 

たとえば、3LDKだった間取りの壁や柱を可能な限り取り払い、今の家族が住みやすい間取りに一新するようなことを指します。

中古物件を購入し、自分たちの住みやすい家に改修するのもリノベーションです。

 

新築とはまた違った良さがあるリノベーション。今回は、リノベーションのメリットについて詳しくご紹介します。

かかる費用や補助金制度など、リフォームと比較しながら見ていきましょう。

リノベーションをする4つのメリット

リノベーションのメリットは?どんな人に向いている?リフォームとの費用の違いや使える補助金制度などを徹底解説!

まずはリノベーションをする4つのメリットについて、リフォームと比べながらご紹介します。

 

【自分好みの家に変えられる】

ただ傷んだ箇所を修復するリフォームと違いリノベーションは、自由に自分好みの家にカスタマイズすることができるのが魅力。家族構成やライフスタイルによって好みの間取りに作り変えることができるため、より暮らしやすく住みやすい家になるでしょう。

 

建売住宅だと、みんな似たような内装・間取りでいまいちピンと来ない…

かと言って、新築で土地から探して注文住宅を建てる費用や時間がない…という方も、きっと満足できる仕上がりになるはずですよ!

【物件の選択肢が広がる】

新築で注文住宅を建てようとすると、建てたい場所に土地が見つからなかったり予算的に難しかったりしますよね。

特に都心部では土地探しに難航することが多く、家づくりそのものを断念したり、妥協したりせざるを得ないことがあります。

 

そんなときこそ「リノベーション」!

中古物件を購入しフルリノベーションすれば、物件の選択肢も広がり、諦めていたマイホーム取得への実現に向け、一歩踏み出すことができるでしょう。

妥協して新築住宅を手に入れるよりも、結果として思い通りの住宅に住めるかもしれませんね。

【新築を建てるよりはコストを抑えられる】

土地を購入し新築住宅を建てるよりは、中古物件を購入してリノベーションをしたほうが費用が安くなる傾向にあります。

ただし、こだわり過ぎてあれもこれも…となれば、当然価格は上がっていくので、その点は注意しながら計画的なリノベーション工事を行う必要があります。

 

【物件の資産価値が上がることがある】

リフォームと違い、新たな付加価値が加わるリノベーションですから、工事内容によって建物そのものの性能が向上すれば資産価値が上がることもあります。これも大きなメリットと言えますね。

リノベーションをするデメリット

リノベーションのメリットは?どんな人に向いている?リフォームとの費用の違いや使える補助金制度などを徹底解説!

大注目のリノベーションですが、メリットの一方でデメリットもあります。

以下の2つのデメリットについても知っておきましょう。

 

【大規模工事になるのでリフォームよりは費用がかかる】

新築注文住宅に比べれば費用を抑えることができますが、リノベーションの内容によっては思いのほか費用がかかってしまうこともあるでしょう。

特に築年数の古い中古物件を購入すれば、物件そのものの費用は抑えられますが、大規模修繕が必要なため、工事費用がかかってしまうことも。

 

また、フルリノベーションのように一からすべて設計が必要な工事の場合は、工事費用に加えて設計費用なども必要になります。

住宅の一部だけを修復したいと言ったリフォームと比べると、費用がかかることもあるので注意しましょう。

【工事期間が長くなる】

大規模なリノベーションの場合、工事期間が長くなりますから、当然、仮住まいが必要になりますよね。

仮住まい費用はもちろんですが、工事期間が長くなることでスケジュール調整が必要になることもあるでしょう。

 

特に進学や転勤などのタイミングを見計らって家づくりをする場合は、スケジュールの面も踏まえて検討することが大切です。

リノベーションが向いているのはこんな人!

リノベーションのメリットは?どんな人に向いている?リフォームとの費用の違いや使える補助金制度などを徹底解説!

リノベーションは物件の選択肢を広げるという意味で有効ですが、先述したように思いのほか費用がかかってしまうケースもあり、新築を建てた方がいいのでは?と悩む方も多いでしょう。

ここでは、一体どのような人にリノベーションが向いているのかをご紹介します。

自分自身の家づくりの計画と照らし合わせながら考えてみてくださいね!

 

【住むエリアにこだわりがある人】

絶対にここに住みたい!

ここに住まなきゃ困る!など、子どもの学区や職場など様々な事情によって住むエリアにこだわりがある場合は、リノベーションがおすすめです。

中古物件をリノベーションできれば、希望の土地に住むことができ、満足度も上がります。

 

ここに住みたいけれど売り土地が見つからない…

土地があっても予算が合わない…

などのお悩みがある方は、見方を変えてリノベーションという選択をしてもいいかもしれません。

 

【自分好みの家を建てたい人】

フルリノベーションの場合、中古物件を購入して自由に内装を変えることができるので、自分好みの家を建てたい人にはおすすめです。

新築注文住宅を購入するよりも費用が抑えられるので、予算的に難しい人も選択肢が広がるでしょう。

自分なりのデザインや住まい方を表現できるので、建売住宅を購入するよりもリノベーションの方が快適さを感じることも多いかもしれませんね。

リノベーションにかかる費用は?リフォームとどう違う?

リノベーションのメリットは?どんな人に向いている?リフォームとの費用の違いや使える補助金制度などを徹底解説!

新築注文住宅よりは、比較的費用を抑えられるリノベーションですが、やはりリフォームと比べると費用がかかる傾向です。

 

一般的に戸建て住宅のリノベーション工事は、30~100万円/坪と言われていますが、これも使う資材や取り入れる住宅設備のグレードによって変わります。

新築注文住宅と同じで細部にわたってこだわると、その分費用がどんどん上がっていきますので注意が必要ですよね。

最近多い断熱性能や基礎補強など住宅そのものの性能を向上させる目的がプラスされる場合は、もっと費用がかかるでしょう。

 

また、リノベーションをしたい住宅の築年数などによっても工事の規模が変わります。

大規模工事になればその分、工事日数もかかるため費用も高くなるのであらかじめ物件購入の際は築年数も確認しておきましょう。

 

リフォームの場合もリノベーションと基本的には同じです。

どの場所をどの程度リフォームしたいのかによって費用が大きく異なります。

トイレだけなど一部分のリフォームであれば15万~30万円程度。お風呂やキッチンなどは少し高く、60万~120万円程度で済みます。

ただし、住宅内すべての老朽化が気になるのでフルリフォームしたいという場合は200~500万円程度かかってきますので、リフォームにしてもリノベーションにしても、ある程度の目処を付けておかないと後々資金不足に陥ってしまうので注意しましょう。

 

【2023年版】リノベーションやリフォーム対象の補助金制度

リノベーションのメリットは?どんな人に向いている?リフォームとの費用の違いや使える補助金制度などを徹底解説!

リノベーションやリフォームは、環境保護の観点からも現在最も注目度が高いと言われているので、国や自治体で様々な補助金制度が設けられています。

これらを活用し、既存住宅のリノベーションやリフォームをしたり中古物件を購入してマイホームを手に入れたりすれば、費用負担を軽減することができますよ。

 

ここでは、2023年対象の補助金制度についていくつかご紹介します。

これまでと大きく異なる点は、補助金制度は、上限額が達した段階で予告なく募集終了となりますので注意しましょう。

【先進的窓リノベ事業】

主に窓に特化したリノベーション工事への補助金制度「住宅の断熱性向上のための先進的設備導入促進事業」通称:先進的窓リノベ事業。

最も外気の出入りが激しい窓を、断熱性の高い窓に変えることで省エネ性能を高めるという目的で行われています。

 

■募集期間:2023年3月下旬~予算上限に達するまで

■対象事業:窓の断熱改修

■補助額:1戸あたり最大200万円まで

 

※参考:先進的窓リノベ事業概要

【こどもエコすまい支援事業】

省エネ性能(=ZEH相当)を有する住宅の取得や省エネ改修工事を行う、若者夫婦および子育て世帯を対象にした補助金制度です。

リノベーション・リフォーム工事の場合は、子育て世帯・若者夫婦に限らず全世帯対象となります。

 

■交付期間:2023年3月下旬~予算上限に達するまで

■補助額:新築の場合は1戸あたり100万円、リフォームの場合は最大30万円

※ただし、子育て世帯・若者夫婦の場合は最大45万円、中古住宅を購入しリフォームする場合最大60万円が交付されます。

 

※参考:こどもエコすまい支援事業

【高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金】

意外と大きなエネルギー消費量を占めている家庭用給湯器を、エコキュートなどの高効率給湯器に変えることで住宅の省エネ化を促進する支援事業です。

 

■交付期間:2023年3月下旬~予算上限に達するまで

■補助額:エネファームなど家庭用燃料電池導入の場合は1台につき15万円、エコキュートなどのヒートポンプ給湯器やハイブリッド給湯器の場合は1台につき5万円

(※対象商品に限る)

※台数制限あり。戸建て住宅の場合は2台まで、共同住宅の場合は1台まで

 

※参考:資源エネルギー庁HP

リノベーションを依頼するなら物件探しから依頼できる会社にお願いしよう

リノベーションのメリットは?どんな人に向いている?リフォームとの費用の違いや使える補助金制度などを徹底解説!

リノベーションを依頼する場合は、物件探しとリノベーション工事、どちらもトータルで依頼できる会社にお願いしましょう。

 

なぜなら、リノベーションに向いている物件かどうかなど、物件探しとリノベーション工事は相互に関連してくるからです。

せっかく購入しても思い通りのリノベーションができないようでは意味がありませんよね。

ですから、リノベーションをするなら物件探しからトータルでサポートしてくれる会社へ依頼することが大切ですよ。

リノベーションやリフォームも家づくりの1つの選択肢として検討しよう

リノベーションのメリットは?どんな人に向いている?リフォームとの費用の違いや使える補助金制度などを徹底解説!

リノベーションやリフォームは、既存住宅を有効活用する1つの方法。

建てて壊して…というような家づくりは地球環境にとっても大きな負担です。

今ある家を改修・改築をし、より豊かな暮らしを実現させるというのも、1つの家づくりの形。

これからは環境保護の観点からも、このようなリノベーションやリフォームの需要が高まっていくと見られていますから、なかなか上手く家づくりが進まない場合は、リノベーションやリフォームという案も検討してくださいね。

 

私たち無添加計画では、リノベーションをすることを考えた物件探しをサポート!

各ご家庭の家族構成や暮らし方などをじっくりヒアリングし、より良い住まいの形をご提案させていただきます。

加えて専門のスタッフが、ライフプランニングから資金計画に至るまで、お金の不安についてもしっかりサポートします!

 

補助金制度の対象となるような性能向上リノベーション(リフォーム)を行えば、今よりもっと住環境が良くなるはず!それはきっと家族みんなの幸せにつながりますよ。

 

なかなか希望の土地が見つからないなどマイホーム計画が進んでいない方こそ、中古物件+リノベーションという選択肢も検討し、住宅購入の幅を広げてみてくださいね。