家のこと(新築)
2022.8.19. FRI
家づくりでよくある3つの失敗!後悔しないためにおさえておきたい本当に快適な家の条件とは?
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後悔しない家づくりのためには過去の失敗から学ぼう!
家づくりの際は、デザイン、価格、立地などを重視する方がほとんどだと思いますが、そればかりに気を取られていると、家の快適さや暮らしやすさというものが抜け落ちてしまいますよね。
その結果、実際に住んでみたら、見た目はキレイだけど暮らしにくかったり不快だったりすることもあるでしょう。
ではどうしたら、そのような失敗を防げるのか?というと、それは多くの人が経験している家づくりの失敗から学び、同じことを繰り返さないことです。
今回は、よくある3つの失敗例から学ぶ、後悔しない家づくりのポイントについてご紹介します。
家づくりでよくある3つの失敗とは?
多くの人が家を建てて実際に暮らしてから感じた不満は以下の3つ。
・暑い
・寒い
・結露
日当たりのよい家に住みたいと思っていたのに、逆に太陽熱が室内に伝わって「暑い」「冷房の効きが悪い」と感じたり…
リビングは暖かいけれど、廊下やお風呂場、北側の寝室がとにかく「寒い」と感じたり…
北側の寝室の窓の結露がひどく、カーテンがカビだらけになっていたり…
このような不満や不快さは意外とよくあるようですね。
そんな失敗を繰り返さないためにはどうしたらいいのでしょうか?
その秘密は「窓」にあります。
家の寒さ・暑さ・結露の3重苦を解消するのは「窓」
家を建ててから感じる不満の多く「寒い」「暑い」「結露」の3つを解消するのはすべてにおいて「窓」なんです。
冬の暖房使用時は、なんと窓から50%ほどの熱が奪われます。
夏の冷房使用時も、窓から70%もの熱が入ってくるのです。
つまり、いくら高性能な冷暖房設備を使っても、窓からどんどん熱が奪われたり入り込んだりしてしまえば、効率が悪くなり、電気代ばかりがかかってしまいます。
熱伝導率がよい窓は、結露も生じやすいですから、冬はポタポタしずくが垂れるほど…ということもあるでしょう。
家づくりにおいて、デザインや価格、立地を重視するだけでなく「窓」の性能に目を向けてみると、よくある「暑い・寒い・結露がひどい!」といった失敗を防げるかもしれません。
これからの家づくりに取り入れたい「樹脂窓」
住んでみて初めて気が付く「暑い・寒い・結露がひどい」といった不快さ。
これらを解消するには「窓」であるとお話ししましたが、ではどのような窓にしたら、これらの失敗を防ぐことができるのでしょうか?
それは「樹脂窓」です。
日本の家づくりで使われているのは、アルミサッシ+単板ガラス。
価格が安い、大量生産しやすいなどの理由から選ばれてきたのですが、アルミという素材は熱伝導率が非常に良いため、暑い夏は熱を通しやすく、寒い冬は冷気が入り込みやすいんです。
一方、樹脂サッシ+Low-E複層ガラスは、太陽熱を約60%もカット!
熱も伝わりにくいので、お部屋が太陽熱で包まれてしまう心配がありません。
もちろん、冬も同じ。
外の冷気をシャットアウトしてくれるので、暖房で暖められた室内はポカポカ。
複層ガラスにすれば、断熱効果も高まり、外気との温度差がないことから結露も生じにくくなります。
ですから、これから家づくりをされる方は、樹脂サッシ+Low-E複層ガラスで「窓」から家の不快さを改善していくのがおすすめです。
窓だけじゃない!快適な家づくりをするためにおさえておきたいこととは?
日本の家は、すきま風が吹いて冬は寒い、夏は日差しが強く入って暑い、結露がポタポタ垂れてくる…ということは「当たり前」「仕方ない」なんて思われている方もいるかもしれませんが、これまでご紹介したとおり、「窓」を改善するだけでも、暑さ・寒さ・結露という3つの不快さを解消することができるわけです。
加えて大事なことが、
◎断熱
◎気密
◎日射取得、日射遮蔽
です。
このどれもが大事な要素で、1つでも欠けていればせっかく建てた家も不快に感じてしまうでしょう。
【家の断熱・気密の重要性】
私たちが寒い冬に外へ出ようとするとき、長袖長ズボンにコートを着ますよね。
コートを羽織っているけれど、足元はサンダル、ショートパンツ…なんて恰好はしないはずです。
家づくりでも同じことが言えます。
断熱材ですっぽり家全体を覆い、外側からも内側からも断熱性能を高めれば、暑い夏も寒い冬も外気に左右されずに快適に過ごすことができます。
断熱性能が高い家は、一年中どの部屋にいても一定の温度に保たれます。
部屋と部屋との温度差によるヒートショックのリスクも下がり、結露によるカビ・ダニの発生も抑制することができるでしょう。
【日射取得・日射遮蔽の重要性】
家づくりをする際は、断熱や気密性能を高めただけでは不十分。
外から入る日差しを考えた家づくりをすることが大切なんです。
たとえば、日差しの強い夏をイメージしてみてください。
夏はジリジリと焼けるような太陽熱が家に降り注ぎますよね。
当然、直射日光が当たる窓や屋根は温度が上昇します。
それはまるで、真夏に電気ストーブにあたっているようなもの。
これではいくら冷房を使っていても、なかなか室内が冷えませんね。
ですから、夏の強い日差しを遮るための工夫を家づくりに取り入れる=「日射遮蔽」の考え方が必要なのです。
・南側の窓に庇をつくる
・アウターシェードを設置する
など様々な工夫をしましょう。
ここで気になるのが、寒い冬。「日射遮蔽」をしたら冬は日差しが入り込まないのでは?…と思う方もいますよね。
でも大丈夫!
冬の太陽光というのは、夏に比べてとても低いため、たとえ庇を取り付けていても室内の奥まで日差しを取り込むことができます。
冬場でも晴れていれば南側の大きな窓1ヶ所から、こたつと同じ熱量が取れるということ。
このような「日射取得」も考えた家づくりをすることで、冬も快適に過ごすことができるんですよ。
太陽の熱というのは、誰もが得られる自然の力。
これを最大限に活かす家づくりをすることが、「寒さ・暑さ・結露」といったよくある3つの不快さを解消することにつながっていくと思います。
少ないエネルギーで快適に暮らす家づくりとは?
室内の温度を季節問わず一定に保ち、結露を発生させないようにすれば、より快適に暮らせることがわかりましたよね。
そして、このような家づくりというのは、「省エネ」であり「経済的」でもあるんです。
【暖房負荷を決める3大要素】
暖房負荷とは、室内で暖房を使用する際、一定の温度を保つために供給しなければならない熱負荷のことを言います。
たとえば、暖房を使わない状態で室温が16℃に保てる家があったとします。
冬場、16℃では寒いですから、より暖かくしようと室温24℃にしようと暖房を使いますよね。
このときにつぎ込む暖房エネルギーのことを「暖房負荷」と言います。
この暖房負荷を決める3大要素が、これまでお話ししてきた「気密・断熱・日射取得」です。
・日射取得 5割
・断熱 4割
・気密 1割
という割合だといわれています。
この割合をしっかり考えて家づくりをすると、コスパもよく、快適な暮らしができるんですよ。
そして重要なのは、これら3つの要素が「足し算」ではなく、「かけ算」で効果を発揮するということ。
断熱や日射取得で9割も占めるのなら、気密性は「ゼロ」でもいいのでは?…と思う方もいますが、かけ算式に効果を得られるため、気密が「ゼロ」ならいくら断熱や日射取得に力を入れても効果は「ゼロ」なんです。
たかが1割、されど1割。より少ないエネルギーで快適に暮らすカギとなるため、気密性も含めて家づくりを考えることが大切なんですね。
ちなみに冷房負荷を決める2大要素は、
・日射遮蔽 7割
・断熱 3割
・気密や通風が少し
…といったところです。
これを見てもわかるように、日射遮蔽・日射取得というのは、「断熱気密」に劣らず家づくりに大切な要素であることがわかると思います。
後悔しない家づくりで快適に経済的に健康的に暮らそう
今回は、家づくりでよく聞く3つの失敗を基に、どうしたらもっと快適に暮らせる家づくりができるのか?についてご紹介しました。
今回お話しした
・窓の性能を高める
・気密性、断熱性を高める
・日射取得、日射遮蔽を考える
といった家づくりは、寒い、暑い、結露という様々な不快を解消するだけでなく、電気代の節約や私たちの体の負担を軽くするというメリットもあるんです。
家づくりは一生に何度も経験できることではありませんから、このような失敗談を参考に、より良い家づくりに役立てるといいかもしれませんね。
私たち無添加計画でも、高気密高断熱はもちろん、樹脂窓の採用、日射取得・日射遮蔽について考えた家づくりをしています。
これに加え、より多くの人が快適に健康的に暮らせるよう、建材には自然素材を採用。
さらに家計の負担を考えた太陽光発電システムの導入などを推奨しています。
価格やデザイン性を重視した家づくりをするのも1つの考え方ですが、せっかく家を建てるのなら、これから先ずっと快適に暮らせる環境が望ましいですよね。
後悔しない家づくりをしたい方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
100年先の未来もずっと快適に住める…そんな家づくりを一緒に考えていきましょう。
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