家のこと(新築)
2022.2.28. MON
注文住宅の土地選びはハザードマップの活用を!安心安全な家づくりに欠かせないこととは?
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安心安全な家づくりには土地選びが重要
注文住宅を建てる際にポイントとなるのがまず「土地探し」ですよね。
どこのどんな土地でどんな暮らしがしたいのか…そこからまず決めて行かなければなりません。
その際に1つの参考となるのが「ハザードマップ」。
近年、集中豪雨による洪水や土砂災害、地震による津波など様々な自然災害があちこちで起きていますよね。
自然災害による被害から大切な家族と家を守るためにも、リスクの少ない土地を選ぶことも大切です。
そこで今回は、土地探しに活用して欲しいハザードマップについてご紹介します。
土地選びの参考になる「ハザードマップ」とは?
ハザードマップとは、その地域にどのような災害の被害があるのかについて示した地図のこと。
基本的には、自然災害による被害の軽減や防災対策を目的として使われるものですが、2020年7月以降、宅地建物取引業法の改正に伴って、不動産取引時にもこのハザードマップが用いられるようになりました。
その目的は、水害リスクの説明です。
事業者がハザードマップを提示し、その土地の水害リスクについて説明することが義務付けられるようになりました。
その土地がいかに安全であるか、また災害時にはどのようなリスクがあるのかなどについて事前に知っておくことで、より安心安全な家づくりをすることができるでしょう。
※ハザードマップポータルサイト:https://disaportal.gsi.go.jp/
ハザードマップでわかること
ハザードマップでわかることは以下のような災害についてです。
・津波、高潮
・土砂災害
・洪水
・地震
・火山噴火
など。
その土地でこれらの災害が起きた場合に、どの程度の危険があるのか、避難場所や避難経路はどのような場所にあるのかなどをハザードマップ上で見てみると、土地選びの1つの目安となります。
「ここは地盤が弱そう」
「ここは自然災害による被害が大きそう」
など、不安要素を1つ1つ取り除いていくことで、希望の土地を絞り込むこともできますね。
ハザードマップの見方は?
今回は実際に、私たち無添加計画の本店がある住所にて、災害リスクを検索してみました。
ここ、さいたま市南区は、周囲に自然が少ないこともあり、災害リスクでヒットしたのは「洪水」のみ。
この地図でピンク色が濃ければ濃いほど、浸水被害が甚大であるということです。
ちなみにこのエリアの浸水深は0.5~3m。大規模な洪水では浸水の恐れがあるエリアとされていました。
より詳しく知りたいということであれば、これに加えて各自治体のHPに掲載されているハザードマップを見ましょう。
細かい地域別に情報が公開されているので、併せてチェックしておくと、より安心できますね。
土地選びの際のハザードマップ活用術
土地を選ぶ際の参考となるハザードマップ。
ここではハザードマップを活用した土地選びのポイントをご紹介します。
ポイント①どの程度のリスクがある土地なのかを見極める
希望の土地が見つかったら、ハザードマップを見てどの災害がどの程度のリスクがあるのかについてチェックしましょう。
日本は災害大国と言われているくらい、様々な場所で自然災害が起こります。
100%災害リスクがない土地というのは存在しないもの。
一般的に、川や海などの水に近いエリアや、山間部などは自然災害のリスクが高い地域ですが、同じような地形や環境であっても危険度が全く異なることもあるようです。
思い込みだけで判断せず、ハザードマップを参考に、どの程度安全な土地であるかを見極めるようにしましょう。
ポイント②古地図も併せてチェックする
ハザードマップに加えて重要なのが古地図です。
古地図では、昔その場所に何があったか?どのような地形であったかを知ることができます。
「昔は海や川で埋め立ててつくられた土地だった」
「以前は沼地だった」
などのような場合は、地盤が弱いなど自然災害の被害を受けやすいエリアと言われています。
古地図も1つの参考材料として捉えておくといいでしょう。
ポイント③リスクを知った上での対策をする
先述したとおり、100%リスクのない土地というのは見つかりません。
ハザードマップを見て、「あれもダメ」「ここもダメ」…とマイナス部分ばかりに目が行ってしまうと、いつまでたっても土地を探すことができませんよね。
注文住宅は、土地を探して終わりではありません。
その後も、家を建てるためにやらなければならないことがたくさんあるわけです。
ハザードマップを取り入れる際は、気にし過ぎて土地が決まらない!ということがないようにしましょう。
あくまでも参考にし、そのリスクを知った上での対策をすることが大切です。
たとえば、地盤に不安がある場合は地盤調査をしっかり行い、必要に応じて改良工事を行ったり、洪水リスクがあるならば盛り土をして基礎を少し高くしたりするなど対策を講じましょう。
注文住宅の土地選びはハザードマップと災害対策を!
注文住宅で土地を選ぶ際は、価格や環境面など様々な要素を踏まえながら検討していきますが、迷った時はハザードマップを活用するのもおすすめです。
ただし、あまりにも慎重になり過ぎて決めかねてしまうと、家づくりがなかなか進まなくなってしまいます。
ハザードマップに頼り過ぎるのではなく、希望の土地がどれほどのリスクがあるのかを知り、対策を事前に講ずることの方が大切なのです。
家づくりに災害対策を取り入れるのはもちろん、普段から防災意識を持つことも忘れないようにしてくださいね。
私たち無添加計画では、土地探しから家づくりまで皆さんのサポートをさせていただいています。
不安要素の1つでもある地震に対するリスクについても、構造計算、耐震等級取得、地盤調査などにより、1つずつその不安を解消していきます。
災害対策は、今や家づくりにおいてマストです。
家づくりに使われている工法や建材など様々な方面で、本当に安心安全に暮らせる家づくりを検討していきましょう。
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