家のこと(新築)
2022.2.17. THU
自然素材の家は虫が寄りにくいってホント?お家の害虫対策4つのポイント
NEW
自然素材の家は虫が寄りにくい!
近年、耐久性や見た目の美しさなどから人気の高い「自然素材の家」。
自然素材の家とは無垢材や漆喰など化学物質を含まない素材でつくられた家のことを言います。
木造住宅のイメージは「シロアリ被害」を想像する方も多いですから、自然素材の家に興味があっても害虫被害の心配をする方もいますよね。
しかも、化学物質を含まない素材を使っていると聞けば、なんとなく無垢材などの天然木に虫が付いたり、わいたりするのでは?と思うことも。
しかし実際はその逆で、自然素材を使っているからこそ、虫が敬遠することが多いんですよ。
一体なぜ、自然素材の家だと虫が寄りにくいのか、見ていきましょう。
なぜ自然素材の家に虫が寄りにくいの?
自然素材の家に虫が寄りにくいのには、主に天然木本来の性質が関係しています。
以下で詳しく解説していきますのでご覧ください。
【理由①天然木には防虫効果がある】
無垢材の種類によって様々ですが、木の種類によっては”防虫効果”があるため、虫が寄りにくいと考えられています。
たとえば有名なところで言うと、
・ヒバ
・ヒノキ
・クスノキ
・レッドシダー
などがそれにあたります。
これらの木材には、フィトンチッドという芳香成分があり、防虫・防ダニなどの効果があるため、これらを使ってつくられた家には虫が寄りにくいのです。
フィトンチッドは、夏場に増える蚊などの害虫にも効果がありますが、殺虫剤のように人体に有害な物質ではありませんから、ペットや赤ちゃんのいるご家庭でも安心して使うことができます。
【理由②調湿効果がある】
自然素材の家でよく使われる無垢材や漆喰には、湿度をコントロールする働きがあります。
害虫は、高温多湿なジメジメとした場所を好みますから、室内の湿度が快適な状態であることが大切なのです。
特に湿度が高い夏場などは、無垢材や漆喰の調湿効果を感じられると思いますよ。
無垢材や漆喰は、素材自体が「呼吸」をしますから、湿度が高いときは室内の余分な水分を吸い、乾燥しているときは水分を吐き出してくれます。
これにより、湿度は一年中50~60℃に保たれるので、私たちにとっては暮らしやすく、逆に害虫にとっては居心地の悪い環境になってしまうのです。
加湿器や除湿器に頼り過ぎない生活が送れるので、電気代の節約にもなりますね。
嫌な害虫を撃退する!家の害虫対策4つ
これまでご紹介したように、自然素材の家には防虫効果があったり、調湿することで害虫が寄り付きにくくなる効果があったりしますが、そうは言ってもお手入れを怠れば、虫の侵入を許し、繁殖させてしまう危険はあります。
というのも、ゴキブリやコバエなどは、家というより、室内にある「ゴミ」に寄ってきてしまうので、定期的にゴミを出す、掃除をする…ということは欠かせません。
以下の4つのポイントを参考にし、しっかり家の害虫対策をしましょう。
家の害虫対策①水たまりを作らない
庭やバルコニーなどで、家庭菜園をしたりお花を育てたりする方も多いですよね。
水やりをするために、バケツやジョウロをそのまま外に出しておくと、雨水などが溜まってしまうこともあります。
このような水が溜まった場所というのは、蚊がとても好む場所です。
最悪の場合、水たまりに蚊が卵を産んで繁殖してしまうことも…。
なるべく家の周囲には水たまりをつくらないよう注意しましょう。
また、排水溝周りにゴミが溜まっている場合も、水はけが悪くなり、水たまりができやすくなるので注意が必要です。
ほかにも、観葉植物の水受け皿など水が溜ると害虫が寄ってきやすいので、余分な水分は定期的に捨て、清潔に保つようにしましょう。
家の害虫対策②換気を定期的に行う
室内の湿度が高くなってしまう夏場は、定期的に換気を行うことも大切です。
無垢材や漆喰が吸った余分な水分を、換気することで吐き出させてあげないと、その働きが衰えてしまうからです。
・窓やドアを2ヶ所以上開ける
・対角線上にある窓を開ける
・サーキュレーターを外に向けてまわす
など工夫をし、定期的に空気の循環をしましょう。
風の通り道をつくってあげるとより効率よく換気することができますよ。
家の害虫対策③防蟻処理は「ホウ酸」を使う
一般的な自然素材の家は、無垢材を使った木造住宅ですから、気になるのがシロアリ対策ですよね。
建築基準法においても防蟻処理を施すことが義務付けられています。
シロアリによる被害というのは、床下や壁の内側などで起こるため、私たちの目に見えないところでどんどん進行していきます。
気が付いた時には、かなり住宅が蝕まれていた…なんてことも。
考えるだけでゾッとしますよね。
そんなシロアリ対策に有効なのが「ホウ酸」です。
ホウ酸は、基本的に私たちの体に無害であるため、床下だけでなく、構造材の外周部すべてに防蟻処理を施すことができます。
さらにホウ酸は、シロアリだけでなく、ゴキブリやキクイムシといった様々な害虫にも効果を発揮してくれるため、自然素材の家の害虫対策として有効なんですよ。
木材への浸透率も高いため、持続性も良く、効果が長続きするため、定期的に塗り直す必要もありません。
家の害虫対策④ゴミの処理に気を付ける
ベランダや庭にゴミ箱を出していたり、捨て忘れたゴミを放置してしまったりはしていませんか?
ゴキブリやコバエなどの害虫は、ゴミに寄ってきてしまうため、定期的に処理をするようにしましょう。
特に生ゴミは水気をしっかり切って捨て、排水溝を清潔にしておくことが大切です。
自然素材の家で快適に暮らそう
自然素材の家というのは今回ご紹介したように、無垢材や漆喰などの自然素材ならではの良さで、不快な虫が寄りにくく繁殖しにくい環境をつくることができます。
もちろん、それだけではありません。
フィトンチッド効果や調湿効果で、私たち人間も快適に暮らすことができるんです。
ほかにも、無垢材や漆喰は断熱に優れており、冬場も家全体が冷え知らず。
もちろん、見た目の良さや耐久性も魅力です。
ただし、これらの良さを発揮するには、定期的に掃除をしたり換気をしたりすることが大切です。
しっかりメンテナンスをすることで、長く住み続けることが可能ですから、親から子へ、子から孫へと引き継いでいくことができるでしょう。
私たち無添加計画でも、無垢材や漆喰を使った自然素材の家をおすすめしています。
アフターフォローもしっかり行い、末永く快適に暮らしていけるような家づくりにこだわっています。
皆さんも是非一度、無垢材や漆喰と言った、自然素材の家の快適さを体感しに来てくださいね。
COLUMN
他の記事も見る