無添加計画で家づくりを決めた理由をお教えください

断熱性能や防音性能をはじめとする家の性能の良さ、身体にやさしく健康を意識した家づくり、そして、自然素材や無垢材の見た目や肌ざわりのあたたかみですね。
家を建てるにあたり、色々勉強して調べた末、無添加計画さんで家を建てることに決めました。
プランニングでこだわったポイントをお聞かせください

自然素材や断熱性能は、無添加計画さんに頼むことを決めた時点で安心してお任せすることができたので、回遊動線や趣味部屋などのプランニングは私たちからの希望を伝えつつ、担当の設計士さんからの提案をもらいながらカタチにしていきました。
ずっと住んでいく家なので、外観は北欧テイストでデンマークの香りをさせつつ、可愛いやカッコいいに寄せすぎない、シンプルで飽きないデザインに。白い外壁と茶色い瓦に合わせてサイクルポートや薪棚やポストも茶色に寄せて、全体的な色見を統一しました。
虹や月や飛行機が見える丸窓をはじめ、窓の位置は室内からだけでなく外観のバランスも考えて、ちぐはぐにならないような配置にしました。



ヘリンボーンの床を採用した玄関は、収納スペースをしっかり確保しながら、来訪者が来てもカーテンを閉めればすっきり見えるようにしました。
また、生協の宅配があるので、食材をすぐにパントリーや冷蔵庫にしまえたり、空き箱を出したりすることが最短距離で楽にできるようにしました。
洗濯に関しては、我が家は基本的に室内干しなので、洗濯して、干して、しまう、という作業がワンストップで完結するよう、ランドリーの隣にファミリークローゼットを配置しました。
何を決めるにしろ、まずは私たちがしたいことを設計士さんに伝え、可能かどうか吟味してもらい、様々な理由で無理な場合でも「できない」で終わらず、「では、こうしたらどうでしょう」という提案をしてくれるので、そこは本当にありがたかったですね。
インテリアでこだわった点をお聞かせください

インテリアにもとことんこだわり、レ・クリントやルイスポールセンなどの照明器具、セラミックのスイッチや陶器のコンセント、アルネヤコブセンの掛け時計、真鍮やステンレスの取手、木製トイレットペーパーホルダーまで、家にあるもの一つ一つすべてを吟味しました。



キッチンは、家具屋さんにつくっていただいたフルオーダーメイドです。
調理台の高さや艶消しステンレスの一体型板面はもちろん、調理の仕方、包丁や鍋などの道具の収納、お手入れ、ゴミ箱の位置、スポンジを置く窪みの位置まで、細かく設計してつくられているので、とても使いやすいですね。キッチンに立つとテンションが上がります(笑)
家具屋さんなので、キッチン背面の食器棚からダイニングに延びるカウンターまで、キッチンと同じ木材でつくってもらったので、インテリアとしても統一感がありますね。


薪ストーブは、デンマークの会社のクラシックなデザインのものです。新婚旅行で訪れて以来、繰り返し行くことでより好きになっていったデンマークには、薪ストーブを使う文化があり、一軒家を建てるなら薪ストーブを置きたい、と強く思っていました。
色々探していると、この周辺には煙突があるお家が多くあり、環境も良さそうなので、最終的にココに家を建てることに決めました。


住み心地はいかがですか?

以前の家は、夏は本当に暑くて家にいられないほどでした。この家は断熱性能が高いので、エアコン無しでも涼しいですね。
この家のエアコンは、小屋裏に設置した14畳用が1台あるだけなのですが、小屋裏から各部屋に送風するファンをつけると1台で家全体に冷気が行き渡り快適です。
家全体なので、畳数にすると約65畳の広さを14畳用エアコンでまかなえていることになりますね。普通の家庭用エアコンなので、壊れても交換費用がそこまでかからない。
冬は、薪ストーブをつけると吹抜けを通じて2階の各部屋も暖かくなります。本体からも煙突からも輻射熱が出るので、わりと早く暖まります。
炎のゆらめきと木がパチパチはねる音を聞いていると、それだけでお酒が進みますし、やわらかい暖かさに包まれながら、薪ストーブで焼いたトロトロの焼き芋を食べると幸せです(笑)
薪ストーブは酸素をどんどん食べるので、やかんを置いて加湿したほうが良いですね。
手はかかるけど、それ以上の幸せをくれる。薪ストーブはもう一人の家族です。