ライフサイクルコストとは?

ライフサイクルコストを抑えた家づくり

建築から取り壊しまでの期間にかかる、住宅のメンテナンス費・冷暖房費・取り壊しの費用など、「そこに住む」ことでかかる全ての費用の合計金額をライフサイクルコストと言います。

長く住めば住むほど、ライフサイクルコストという視点で見ると、建築時の費用は氷山の一角にすぎません。

メンテナンス費の比較

一般的な木造の家
メンテナンス項目 目安期間 30年間の費用概算
床フローリングの張り替え 25~30年で張り替え 681,408円
ビニールクロスの張り替え 15年毎に張り替え 476,986円
サイディングの部分補修(防水処理) 10年毎に部分補修、30年目で張り替え 3,600,000円
サイディングの目地の部分補修 5年毎に部分補修、15年毎に打ち替え 1,000,000円
バルコニーの部分補修(防水処理) 10年毎に部分補修、20年目で防水処理 578,571円
スレート瓦の部分補修(防水処理) 10年毎に部分補修、30年目で張り替え 1,800,000円
雨樋の取り替え 20年目で取り替え 400,000円
シロアリなどの防虫処理 基本的には5年毎に防虫処理 1,500,000円
エアコンの買い替え 10年毎に買い替え(5台分の本体+設置費等) 700,000円
総額 10,736,965円

 

無添加計画の家
メンテナンス項目 目安期間 30年間の費用概算
床無垢材フローリング 基本的に張り替えは必要ない(2~3年でワックス上塗り) 55,000円
内壁スペイン漆喰 大きなメンテナンスは必要ない(補修程度) 0円
外壁遮熱塗り壁 大きなメンテナンスは必要ない(汚れがある場合は洗浄) 89,435円
バルコニーなどの防水処理 10年ごとに防水処理 675,000円
屋根瓦 割れたり外れたりしなければ必要ない 0円
シロアリなどの防虫処理 基本的には必要ない 0円
エアコンの買い替え 10年毎に買い替え(2台分の本体+設置費等) 280,000円
総額 1,099,435円

 

10,736,965円-1,099,435円=9,637,530円

※30坪の家の場合のシミュレーション結果です。電気代等については計算に含んでいません。
※エアコンの台数は、住宅の断熱性能により必要とされる想定数です。

冷暖房費の比較

無添加計画の家:54,550円/年 平成28年省エネ基準の家:136,549円/年

(↑クリックで拡大)

(↑クリックで拡大)

 

年間の冷暖房費の差額:81,999円

30年間の冷暖房費の差額:2,459,970円

メンテナンス費と冷暖房費の差額合計は約1,200万円

ライフサイクルコストを抑えた家づくり

一般的な木造住宅と無添加計画の家を、30年という区切りで見たライフサイクルコスト。

差額合計は約1,200万円でした。

例えば、一般的な木造住宅の建築費用が2,200万円だった場合。

同じ大きさ、同じ間取りで断熱・気密・工法などのスペックを上げ、無添加計画の推奨仕様で建築しようとすると、建築費用が2,800万円になるとします。

建築費用の差額は600万円のコストアップですが、30年で見ると600万円のコストダウンです。

ホントに1,200万円も差がでるの?

ライフサイクルコストを抑えた家づくり

1,200万円というライフサイクルコストの差額。

ライフスタイルやメンテナンスの頻度、冷暖房の使い方など、個々のご家庭により実際は大きく異なると思います。

そもそも、このシミュレーション自体を疑われる方もいるかもしれません。

それらを極限まで大きく加味し、差額を半分の600万円と仮定します。

ちょうど上記の建築費の差額と同じです。

30年のライフサイクルコストで見ると総額は同じですが、決定的に違うことがあります。

それは、日々の暮らしの快適さです。

夏は暑くて冬は寒い、冷暖房をガンガン使ったとしても、冬の足元の冷えや、夏の2階のムアッとした暑さを我慢しながら暮らすのか。

または、自然素材や無垢材に包まれた心地よい空間で、最低限の空調で年間を通して家中涼しく暖かく、トイレや洗面所や2階の居室も、リビングと変わらない室温で快適に健康に暮らすのか。

それが最低30年間続くことを考えれば、ご自身にもご家族にも、きっと後者のほうが良いのではないでしょうか。