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2022.2.22. TUE
家づくりにかかるお金は工事費だけじゃない!予算オーバーしないための3つの注意点
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家づくりにかかるお金は工事費だけじゃない
注文住宅で家を建てたいと考えている方が最も気になるのが予算ですよね。
家づくりの際に必要な費用はどれくらいなのか、正しく把握しておかなければなりません。
そこで意外な落とし穴となるのが、本体工事費用のほかにも色々な費用がかかるということ。
一般的に注文住宅の家づくりにかかる費用は、大きく分けて下記の3つです。
◎本体工事費用
◎付帯工事費用
◎諸経費
この“諸経費”を考えずに始めてしまうと、結果的に大幅な予算オーバーとなってしまうため、あらかじめいくらかかるのか、必ず確認しておくようにしましょう。
今回は、本体工事、付帯工事、諸経費この3つの費用がどのようなものなのか、その内訳や予算オーバーしないために注意するポイントについて解説します。
家づくりのお金①「本体工事費用」とは?
本体工事費用というのは、建物そのものをつくるためにかかる費用です。
たとえば
・仮設工事
・基礎、木工工事
・板金工事
・塗装工事
・左官工事
・住宅設備の取付工事(キッチンや洗面、トイレなど)
などが含まれます。
このように、家そのものにかかる費用を「本体工事費」と言い、一般的な”坪単価”は、この本体工事にかかる費用を延床面積で割った金額のことを指します。
見積に「本体工事価格 ○○円」と提示された場合は、このほかにどのくらい必要なのか確認しておいた方が安心ですよ。
家づくりのお金②「付帯工事費用」とは?
付帯工事費用は、一般的に建物以外の工事にかかる費用のことです。
本体工事費用が家づくりの総額のうち70~80%程度を占めるとしたら、この付帯工事費用は15~20%程度が目安となります。
付帯工事費用には、
・外構工事
・水道管やガス管を引き込む工事
・解体工事
・地盤改良工事
などが含まれますが、細かな付帯工事費用と本体工事費用の内訳は、工務店によって多少異なりますので最初に依頼する工務店に確認しておくようにしてくださいね。
家づくりのお金③「諸経費」とは?
諸経費とは、家づくりにかかるその他の費用です。
その他と言ってもざっくりしすぎてイメージが湧かない方も多いと思いますが、
一般的には、
・契約にかかる手数料
・印紙代
・税金
・住宅ローン契約にかかる費用
・引っ越し費用
・家具や家電の購入費
・建築確認申請などの費用
・保険料
などが含まれます。
細かく言えば、この他にも地鎮祭や上棟式などにかかる諸経費、近隣挨拶のための手土産代などもあるでしょう。
現金で支払うことが多いので、いくら必要かを早めに確認しておくのがおすすめです。
金額の割合は、家づくりにかかる総額のおよそ5~10%を目安に考えておきましょう。
【家づくりにかかる税金】
諸経費の一部である「税金」ですが、詳しく見ていくと様々なものがあります。
本体の建築費用にばかり目が行っていると、予算オーバーすることもあるので、必ず事前に把握しておきましょう。
■不動産所得税…不動産を取得した際にかかる税金
■消費税…建物にかかる税金
■印紙税…建築請負契約や不動産売買など契約時にかかる税金
■登録免許税…不動産登記の際にかかる税金
■贈与税、相続税…土地や建物などを個人から購入したり、親や親戚から相続したりする際にかかる税金
■固定資産税…土地や建物の所有者に課せられる税金
■都市計画税…市街化区域内の土地や建物の所有者に課せられる税金
など。
【家づくりにかかる保険料】
続いて諸経費の中でも欠かせないのが「保険」です。
家づくりの際に住宅ローンを組む方は多いと思いますが、その際に以下のような保険に加入することが必要です。
一般的には、
■火災保険
■地震保険
■団体信用生命保険
などに加入することが多いでしょう。
団体信用生命保険とは、万が一、ローンの債務者に何かあった際に、支払義務をなくすことができるという保険です。
こちらも加入する必要があるので覚えておきましょう。
予算オーバーしないために注意する3つのポイント
家づくりをする際によくあるのが「思ったより費用がかかってしまった…」ということ。
予算オーバーしローンの返済が苦しくなっては、その後の生活が立ち行かなくなることもありますね。
そうなってはせっかく家を建てたのに本末転倒です。
では予算オーバーしないためにはどうしたらいいのでしょうか。
計画的に家づくりをする際のポイントについて解説します。
ポイント①細かい予算の内訳を決めておく
家づくりにかかるお金は本体工事費用のみならず、付帯工事や諸経費など様々なものがありますね。
「本体価格で○○円」という目先の金額ばかりに囚われてしまうと、細かい予算の内訳が見えてこず、予算オーバーの原因になるケースも…。
家づくりを依頼する際には、何の工事にいくらかかるのか、保険や税金、家具購入費用、住宅設備費用、引っ越し費用や仮住まい費用などすべての金額の予算を考え、どれくらいの費用が必要なのかをあらかじめ細かく設定しておくようにしましょう。
なるべく曖昧にしないこと。
全体をしっかり把握することで予算オーバーを防ぐことができます。
ポイント②変更があった場合はその都度金額確認をする
キッチンやトイレなど、住宅設備を選ぶ際に、メーカーのショールームに出向くことがあると思いますが、その際に、初めに見積もっていた製品よりもグレードの高いものに目が行ってしまうこともありますよね。
気が付いたら、当初よりも予算を大幅に超えていた…なんてことも。
契約時と大幅な変更があった場合は、その都度見積を提示してもらい、金額の増減を把握しておくようにしましょう。
ポイント③注文住宅を依頼する際に優先順位をつける
注文住宅を建てるにあたり、家づくりについてプランを相談していきますが、その際に「あれもこれも…」と欲張ってしまうと、気付いたときに予算オーバーになってしまいます。
憧れの注文住宅ですから、様々な要望があって当然ですが、プランの途中で金銭感覚がマヒしてしまわないよう、予算をしっかり立てるとともに、様々な要望について優先順位をつけておくようにしましょう。
そして万が一予算オーバーしてしまった際は、どれを優先しどれを削っても構わないかをあらかじめ決めておくといいですね。
家づくりにかかるお金を正しく把握しよう
家づくりは、人生においてそう何度も経験することがありません。
慣れないことも多く、知らない間に金額がどんどん膨れ上がってしまうこともあるので注意が必要です。
家づくりはゴールではありません。
その先にある”暮らし”が大切です。
無理な資金計画をして、その後の生活が成り立たなくなってしまわないよう、家づくりにかかるお金を正しく理解しましょう。
私たち無添加計画では、家づくりをスタートする際の資金計画もしっかりご相談にのらせていただきます。
ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーなど、様々な資格を持った専門スタッフが各方面からライフプランニング、家計設計を実施。
夢の実現に向けて、しっかりサポートさせていただきます。
「家づくりって難しそう…」
「お金のことが不安…」
という方は、まずライフプランニングからご相談ください。
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