家のこと(新築)
2022.2.18. FRI
パッシブデザインの家づくりをする4つのメリットと注意点
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パッシブデザインの家とは?
パッシブデザインの家とは、風や太陽光と言った自然のエネルギーを活用し、極力、人工的な照明や冷暖房設備に頼らずとも快適に暮らせるよう設計された家のことを言います。
少ないエネルギーでも暑さや寒さを我慢せず暮らせるため、近年注目を集めている設計方法なんですよ。
せっかく注文住宅で家を建てようと考えているのであれば、パッシブデザインの家についても理解を深めておくといいかもしれません。
今回は具体的に、パッシブデザインの家に住むとどんなメリットがあるのかについてご紹介します。
メリット①パッシブデザインの家は地球にやさしい
パッシブデザインの家は、風や太陽光などの自然の力を活かした暮らしができるよう設計された家です。
たとえば
◎断熱性能を高めて、空調設備に頼らずとも室内の温度を一定にする
◎風の通り道をつくって、室内の温度・湿度を快適に保つ
◎日中の日差しを取り込んで、人工的な照明に頼らずとも暮らせる明るさを保つ
◎日射熱を利用し、冬でも暖房に頼らずとも快適に暮らす
など様々な工夫がされています。
つまり、エアコンや照明などの電力機器を使用しなくても生活することができるので、余計なエネルギーを消費することがないのです。
これにより、CO2の排出量を抑えられるなど、地球環境に配慮することが可能になります。
現在世界的にも地球環境を守ろうという動きが活発になっていますよね。
これからの地球の未来のため、そして子どもや孫の未来のためにも、地球にやさしい家づくりをすることが大切と言えるでしょう。
メリット②パッシブデザインの家は家計にもやさしい
先述したとおり、パッシブデザインの家は、自然の力を活用し、夏は涼しく冬は暖かく
暮らすことができます。
冷暖房などの空調設備を過剰に使うことがなくなるので、光熱費の節約にもなるんです。
特に7~9月にかけて猛暑が続く毎日は、エアコンの使用が手放せなくなりますよね。
年々、真夏の平均気温は上昇し続けていますから、エアコンをきかせた室内で過ごす時間も増えるでしょう。
この時期は、1年の中でも非常に電気代が高くなりますから、家計にとって大きな負担となります。
しかし、パッシブデザインの家であれば、大きな庇を設けて直射日光を遮る工夫をしたり、断熱性能を高めたりすることによって、室内の温度上昇を防ぐことができます。
これにより必要以上にエアコンを使わなくても涼しく過ごせるため、電気代を抑えることができるんです。
他にも、吹き抜けや窓の配置を工夫し、昼光を利用した「明るさ」を手にすることができます。天気の良い日であれば、気持ちの良い自然光が室内に差し込むので、電気をつけずに生活することも可能です。
これもまた節電になりますよね。
メリット③パッシブデザインの家は過ごしやすい
自然な風を利用したり、太陽の光を利用したりするパッシブデザインの家は、暮らしやすさも大きな魅力。
エアコンの風が苦手な方も、自然のやさしい風なら、気持ち良く過ごすことができますね。
暑すぎず寒すぎない快適な温度・湿度が保たれることは、体への負担も抑えてくれることでしょう。
メリット④パッシブデザインの家は体にやさしい
パッシブデザインの家は、様々な工夫により室温・湿度が一定化するため、結露によるカビ・ダニの発生を防いでくれます。
カビやダニが繁殖すると、室内の空気も汚れてしまいます。
シックハウス症候群やアレルギー性鼻炎などを引き起こす原因にもなりますから、湿度上昇を防ぎ、適度な状態を保つことはとても重要です。
加えて、室温が一定になると、部屋と部屋との温度差がなくなるので、「ヒートショック」も起こりにくくなります。
ヒートショックは、急激な気温差により、心筋梗塞などを引き起こす原因になるものです。
なんと交通事故で亡くなる人のおよそ2.4倍にも上ると言われていますから、実はとても身近な病気なのです。
誰もが健康で長生きできるような家づくりをするためにも、シックハウス症候群やヒートショック現象を引き起こす要因を、極力排除した家づくりが求められますね。
パッシブデザインの家はこの2つの要素をクリアしているので、地球や家計だけでなく、家族の体にもとてもやさしい家づくりなんですよ。
パッシブデザインの家を建てる際の注意点
パッシブデザインの家は、これまでご紹介したように様々なメリットがあります。
興味を持った方も多いのではないでしょうか。
パッシブデザインの家を建てる際は、以下の点にも注意し、本当に納得のいく家づくりをしましょう。
注意点①建築コストがかかる
パッシブデザインの家は、設計~建築まで総じてコストが高くなることが多いです。
というのも、パッシブデザインの家として認められるためには、様々な条件をクリアしなければならないため、その分、導入する設備や設計にコストがかかってしまうのです。
設計にコストがかかる…と聞くと、大きなデメリットのように感じてしまいますが、実はパッシブデザインの家は、初期費用が高くなったとしても、その後の暮らしで、光熱費や医療費を抑えることができるため、長い目で見ればお得になることもあるんですよ。
注意点②間取りやデザインに制限がある
パッシブデザインの家は、自然のエネルギーを最大限に取り入れた建築手法です。
そのため、建物の方角や間取り、窓の配置など、デザインに制限が出ることも…。
人によっては「自由度がない」と感じてしまう方もいるかもしれませんね。
加えて、建物内部だけでなく、植栽など外構の部分も様々な配慮が必要になるため、イメージしていた家づくりではなくなってしまうこともあります。
パッシブデザインの家を検討している方は、事前に設計を依頼する担当者とよく話し合って、デザインや間取りについて納得してから進めていくと良いでしょう。
パッシブデザインの家について理解を深めよう
これからの新しい家づくりのカタチとなる「パッシブデザインの家」。
今回ご紹介した4つのメリットと注意点をよく理解しながら、納得のいく家づくりをしましょう。
私たち無添加計画でも、このようなパッシブデザインの家を推奨しています。
コストがかかるなどのデメリットはあるものの、将来的に見てパッシブデザインの家は評価の高いものであると考えられるからです。
実際にパッシブデザインの家に住むお客様からも、「とても過ごしやすい」「夏も冬も快適」というお声をいただいています。
吹き抜けのデザインなどもおしゃれで、機能性だけでなくデザイン性も気に入る方が多いんですよ。
家計にも地球環境にも、そしてそこに住む家族の体にもやさしいパッシブデザインの家。
これから新たに家を建てようとお考えの方は、一度検討してみてくださいね。
※パッシブデザインの家に住むオーナー様からの声
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