家のこと(新築)
2022.1.14. FRI
【タイプ別】二世帯住宅のメリットデメリット~後悔しない家づくりの工夫~
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二世帯住宅の種類とは?
都心部では核家族化が進む一方で、近年注目されているのが「二世帯住宅」。
親世代、子世代、孫世代と、3世代がひとつ屋根の下で住むというスタイルですよね。
今、この二世帯住宅の需要が高まっているのはご存知でしたか?
二世帯住宅には大きく分けて3タイプあります。
◎完全分離型
◎同居型
◎一部共有型
それぞれメリットデメリットが異なりますので、これから二世帯住宅を検討している方は、どのような生活スタイルを希望するのか考えながら見ていきましょう。
二世帯住宅「完全分離型」のメリットデメリット
まずは、二世帯住宅の完全分離型についてご紹介します。
完全分離型とは、全ての居住スペースが別のタイプ。
極端な例で言えば、玄関はもちろん、お風呂やキッチン・リビングなど全てが別々に設けられています。
一般的には、上階が子世帯、下階に親世帯が住むことが多いようです。
完全分離型のメリット
完全分離型二世帯住宅の最大のメリットは2つ。
・プライバシーが守られる
・生活リズムが合わなくてもお互いにストレスを感じにくい
居住スペースを完全に分けてしまうことで、お互いに変な気を遣うこともなく、他のタイプに比べてストレスを感じにくいという利点があります。
完全分離型のデメリット
お互いに干渉しあわないのが魅力の「完全分離型」ですが、意外とメリットも存在します。
・一部共有型や同居型と比べて建築費用が高くなる
・ある程度広さがないと難しい
・完全分離と言っても、適度なお付き合いは必要
完全分離型の二世帯住宅の場合、玄関や水まわりなど、それぞれの世帯でつくることになる為、ある程度の面積が必要になり、建築費用もその分高くなる傾向があります。
また、「完全分離」と言っても、ひとつ屋根の下に住んでいることには変わりないため、適度な付き合いをしなければならないというデメリットも。
「家族行事は誘ったほうがイイ?」
「外食に行くけど声を掛けたほうがいい?」
など、微妙な距離感に悩んでしまう方も少なくないようです。
二世帯住宅「同居型」のメリットデメリット
同居型とは、玄関、キッチン、トイレやお風呂など、寝室や各個人の部屋以外は、基本的に全ての居住スペースを一緒に使います。
家族の気配を常に感じながら生活をするのが同居型のメリットでもありデメリットでもあるでしょう。
同居型の場合は、妻側の両親と住んだ方が大きなトラブルになりにくいですよ。
同居型メリット
同居型の場合、昔ながらの”大家族”のイメージが強いですよね。
・大勢の家族でワイワイ楽しく暮らせる
・子育てに協力してもらえる
・将来的に親の介護がしやすい
・比較的、建築費用が抑えられる
などのようなメリットが考えられるでしょう。
双方で助け合いながら暮らせるので、足りないところを補いながら、仲良く暮らすことができます。
家族の絆もグッと深まりますよ。
同居型のデメリット
家族の交流が深くなるというメリットの一方で、「近すぎて困る」というデメリットも。
・プライバシーが確保されにくい
・光熱費の支払いなど分担しにくい
・生活リズムが合わないことでお互いストレスになりやすい
・共有スペースの使い方でトラブルになりやすい
など、互いの価値観の違いや世代間ギャップによるすれ違いからストレスに発展するケースも少なくありません。
二世帯住宅を同居型にするならば、「親しき中にも礼儀あり」という言葉通り、家族だからこそ節度を持ったコミュニケーションを心がけたいですね。
二世帯住宅「一部共有型」のメリットデメリット
玄関や水まわりだけを一緒に使う「一部共有型」。
二世帯住宅の同居型と完全分離型の“いいとこどり”のような気もしますが、もちろん一部共有型にもメリットデメリットがあります。
一部共有型のメリット
一部共有型の場合、家づくりの際にどこを「共有スペース」にするか?がポイントになっていきます。
これにより、メリットの感じ方も大きく異なるでしょう。
一般的には、一部共有型のメリットは、
・共有スペースを多くつくるほど建築費用が抑えられる
・最低限のプライバシーは守られる
・程よく助け合いながら暮らせる
などが挙げられます。
一部共有型のデメリット
一部共有型のデメリットは大きく見て2つ。
・生活リズムの違いによるストレスを感じやすい
・共有スペースの使い方によるストレスを感じやすい
など。
よくあるのが玄関やお風呂などの生活音のトラブルです。
夜遅くに帰宅することの多い子世代が発する、玄関ドアの開け閉めの音や、シャワーの音など、二世帯住宅では生活音によるトラブルは多いものです。
また、「トイレの使い方が汚い」「玄関の掃除が行き届いていない」など、お互いの価値観によるストレスも二世帯住宅の一部共有型ならではの悩みでしょう。
適度に助け合いながら生活できるという魅力があるのが一部共有型のメリットですが、共有スペースのつくり方、使い方によっては、トラブルの原因となってしまうこともあるので、よく話し合って決めるようにしましょう。
二世帯住宅の家づくりを後悔しないための工夫とは?
これまでご紹介したとおり、二世帯住宅は良い面もあれば不都合な面も存在します。
二世帯住宅を建てるにあたり、後悔しないために、私たちが最も大切にしなければならないこととは何でしょうか?
それは、「家族でしっかり話し合うこと」です。
当たり前のように思えることですが、意外とこれが難しいんです。
家族だからこそ言えないこともたくさんありますよね。
しかし、後になって「やっぱり〇〇すれば良かった…」と思っても、改善できることとそうでないことがあります。
・金銭負担について事前に明確にしておく
・生活音なども配慮して間取りを決める
・二世帯住宅を建てる目的を明確にしておく
・生活するうえでのルールを決めておく
これら4つのことを二世帯住宅をスタートする前にしっかり話し合っておくことで、「こんなはずじゃなかった…」という思いを少しでも減らすことができるでしょう。
二世帯住宅は家族みんなの思いやりが大切!
昔ながらの大家族で住む「二世帯住宅」。
まるで「サザエさん」のように、親世代子世代が快適に暮らせることが理想ですよね。
二世帯住宅と言っても、間取りのタイプによってそれぞれ生活スタイルも異なります。
二世帯住宅の家づくりの際は、よく家族で話し合い、自分たちにとってどのタイプが最も快適に暮らせるのか、考えてみて下さい。
私たち無添加計画でも、たくさんの二世帯住宅を建ててきた実績があります。
もし迷ったら、お気軽に相談しに来てくださいね。
一緒に「理想の二世帯住宅」を考えていきましょう。
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