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2021年10月5日

健康と安全のために必要な「放射線検査」

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放射線検査は家づくりに必要なの?


2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う原発事故。

当時の悲惨な状況をニュースなどで目にした人は多かったと思います。

 

このとき、空気中に放出された放射性物質は、風に乗って、福島県内だけでなく宮城県や関東1都6県、静岡県など至るところに拡散されました。

 

放射性物質は、私たちの体に影響を与えるだけでなく、土壌や水、木々、農作物、畜産物など様々なものを汚染してしまいます。

当然、その放射性物質が吸着したコンクリートや木材などを使って建てられた住宅であれば、建物そのものが汚染されてしまうのです。

 

放射性物質というのは、目に見えないものですから、いつの間にか汚染された空気を吸い続けていた…ということにもなりかねませんね。

 

「家を建てる」ということが重要なのではなく、「建てた家で健康に快適に暮らす」ということこそが重要です。

いつまで原発事故の影響が残っているのか、未だ明確な答えは出ていませんが、少しでも不安を取り除くために放射線測定を行うことは必要不可欠であると私たちは考えています。

 

 

放射線検査はどのように行うの?


放射線検査には、ガイガーカウンターという専用の測定器を使用して行います。

今回は、私たち無添加計画で実施している放射線検査方法についてご紹介します。

 

【放射線測定場所やタイミングは?】

測定のタイミングや場所は、基本的に以下のような流れで行います。

空間における放射線の量を測定するのはもちろんのこと、材木やコンクリートなど物質の表面も測定していきます。

 

~放射線検査の流れ~

 

《STEP1》土地(更地の状態で土壌を測定)

 

《STEP2》基礎着工時(コンクリート打設前にコンクリート自体の表面を測定)

 

《STEP3》上棟式を行う前(梁など可能な部分を測定)

 

《STEP4》完成時(室内空間および、漆喰などの表面を測定)

 

 

基準となる「空間線量率」とは?


空間線量とは、放射性物質から発せられる周辺環境の放射線量のこと。

対象となる空間の1時間あたりの放射線量「空間線量率」として示しています。

現在では、以下のような基準値に定められています。

 

1時間あたり:0.23マイクロシーベルト(μSv)

 

現在、放射性物質汚染対処特措法では、空間線量率が1時間当たり0.23マイクロシーベルト以上の地域を、汚染状況重点調査地域として指定しています。(測定位置は地上50cm~1m)

 

この数値は、追加被ばく線量年間1ミリシーベルト(mSv/年)を、1時間当たりの放射線量に換算し、自然放射線量分を加えて算出したものです。

追加被ばく線量年間1ミリシーベルトは、1時間当たりに換算すると0.19 マイクロシーベルト(μSv/h)

※1日のうち屋外に8時間、屋内(遮へい効果(0.4倍)のある木造家屋)に16時間滞在するという生活パターンを想定しています。

 

放射線量率は、自然放射線(0.04マイクロシーベルト/h)と追加被ばく線量をあわせて測定するため、

0.19 (追加被ばく線量)+0.04 (自然放射線分)=毎時0.23マイクロシーベルト(μSv)

という数値が算出されます。

 

 

万が一、測定後に放射線数値が基準値を上回る結果になった場合は、除染作業等を行い、放射線の量が基準値を下回るようにしなければなりません。

 

※参考資料:環境省HPより「放射線による被ばく」(https://www.env.go.jp/chemi/rhm/h29kisoshiryo/h29qa-02-20.html

※参考資料:林野庁HPより「基準となる空間線量率について」(https://www.rinya.maff.go.jp/j/routai/anzen/pdf/kijun.pdf

 

 

放射性物質がもたらす人体への影響は?


基本的には、一度に100ミリシーベルト以上の多量な放射性物質を浴びないかぎりは、人体への影響はないと言われています。(※1)

 

というのも、人の体には修復機能が備わっているため、放射線の量が少なければほとんどの場合は修復されてしまうからです。

しかし、修復しきれないほどの大量の放射性物質を浴びた場合は、様々な体の不調が現れると言われています。

 

たとえば、1回で1,000ミリシーベルトの放射性物質を浴びた場合は、吐き気や脱力感などの症状が現れ、3,000~5,000ミリシーベルトの放射性物質を浴びた場合は、およそ50%の人が亡くなる可能性があると言われているのです。(全身被ばくの場合)

実際、当時の原発事故の作業員が、大量の放射性物質を浴びて亡くなったという事例もありましたよね。

 

ただし、放射性物質というのは、地球上にもともと存在するものです。

生きていれば少なからず多少の放射性物質を浴びています。

ですから、放射線測定を行った際にも、測定値がゼロになるということはありません。

 

これらについて正しく理解をし、過剰に不安になることのないように注意しましょう。

 

※1.中部電力HP「放射線がもたらす人体への影響」より

https://www.chuden.co.jp/energy/nuclear/radiation/influence/

 

 

数値の「見える化」でより安全な家づくりを


放射線測定は、これまでお話したとおり、その家に住む人が健康で安全に暮らすために欠かせないものであると私たちは考えています。

 

近年では、高気密高断熱な家づくりが増えていますが、気密性が高くなったということは、室内の空気がそれだけこもってしまうということです。

放射性物質のみならず、化学物質やウイルス・細菌など様々なものが室内の空気中に留まりやすくなってしまいます。

家族みんなの健康を想えば、家づくりの段階から、このような不安を少しでも取り除くことが大切ですね。

 

私たち無添加計画では、放射線検査、VOC検査などを行い、室内の空気の安全性を確保しています。

さらに、換気のしやすい間取りの提案や自然素材を使用した空気の清浄化についても推奨しています。

 

外観や内装のデザインはもちろんですが、安心・安全・快適さすべてにこだわった家づくりを一緒に考えてみませんか?

本当に良い家づくりに興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

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