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C値~気密性能~ | さいたま市T様邸

気密性能の測定を、埼玉県さいたま市T様邸にて行ないました。

測定結果は0.4㎠/㎡。

この数値はC値(相当隙間面積)と呼ばれており、建物の気密性能の指針となります。

この数値は低ければ低いほど気密性能が高いということ。

では、このC値0.4というのがどの程度の気密具合なのか、ご説明いたします。

 

まずは、C値を測定するのに必要な「実質延べ床面積」について。

実質延べ床面積とは、建物の内部に含まれる吹き抜け、小屋裏、基礎断熱の場合の床下などの気積の概略を2.6mで割って床面積に換算し、床面積に加えたもの。

吹き抜け等の有無に関わらず、公平にC値を比較するための延べ床面積のことです。

 

上記の通りに計算すると、T様邸の実質延べ床面積は280.50㎡となります。

その実質延べ床面積に対してのC値結果が0.4㎠/㎡(0.39…を四捨五入)ということです。

つまり、0.39…×280.50=約111で、T様邸全体の隙間は111㎠となります。

 

例えば、ハガキの大きさの穴が壁に開いているとすると、その大きさは148㎠です(10㎝×14.8㎝)。

名刺の大きさだと、50㎠(9.1㎝×5.5㎝)。

つまり、T様邸の隙間は名刺2枚分くらいとなります。

 

気密性能に配慮していない住宅だと、一般的にはC値10㎠/㎡前後と言われています。

これをT様邸に換算すると、2805㎠となります。

名刺でいうと56枚分です。

 

また、国が定める次世代省エネ基準(H11制定)のC値は5㎠/㎡以下。

これをT様邸に換算すると、1402㎠となります。

名刺でいうと28枚分です。

 

気密性能に配慮していない住宅の2805㎠という大きさ。

これは、正方形にすると高さ52㎝×幅52㎝の大きさです。

つまり、家に約50㎝四方の穴が開いているのと同じことです。

ここまでの大きさになると感覚的にお分かりいただけると思いますが、家の壁に50㎝四方の穴が開いていたら、暖房も冷房も効きづらいのはあたりまえです。

ちなみに、次世代省エネ基準の1402㎠は約37㎝四方の穴、T様邸の111㎠は約11㎝四方の穴ということになります。

 

T様邸は3階建ての2世帯住宅というちょっと大きめの家なので、計算結果にとても大きな差が出ましたが、気密性能の大切さがお分かりいただけたかと思います。

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広報のヨネ

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