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台風に強い家づくりをする5つのポイント【コラム】

台風に強い家づくりをしたい!


日本では、毎年8~9月にかけて、数多くの台風がやってきますよね。

日本は、地理的な要因から、世界の国に比べて台風が接近・上陸することが多いと言われていますので、万が一に備えて、台風に強い家づくりをすることが大切です。

【台風による主な住宅被害】
・雨漏り

・浸水

・強風による屋根や外壁などの破損

・停電

 

上記以外にも建物が建っている場所によっては、土砂災害などの危険もあるでしょう。

 

たかが台風…と思っていると、思わぬ災害に巻き込まれてしまうこともあるのです。

家族の命と家という財産を守れるような、台風に強い家づくりを考えてみませんか?

 

そこで今回は、台風に強い家づくりをするポイントについてご紹介します。

 

 

台風に強い家づくり①構造計算をしっかり行う


木造住宅だと、台風などの強い雨や風に弱いイメージを持つ方も多いですが、実は家の構造をしっかり計算して建てることができれば、台風に強い家づくりをすることができます。

現に台風の被害が多い沖縄県でも、木造住宅の家はいっぱい存在します。

 

一般的には、耐震性を高めた家づくりをすると、耐風性も高くなると考えられているため、地震対策と台風対策は切っても切れない関係なのです。

 

なぜ、地震対策と台風対策が同じ構造計算でできるのか?というと、地震も台風もどちらも横向きに押す力だからです。

 

耐震性能を高めるためには、

 

・耐力壁の量

・上下の金物の量

・建物のバランス

 

などを考えて計算・設計していきます。

 

これは、台風対策にも通ずることですから、耐震性能を高くした家づくりをすることで、風にも地震の揺れにも対応することができるのです。

 

また、家づくりをする地域の基準風速を高めに設定して計算したり、建物の形と風のぶつかり方について考慮したりすることで、より建物の安全性を確かめることができます。

 

このように、構造計算をしっかり行うことができれば、地震のみならず台風対策にも有効であることがわかります。

家族が安心して暮らせる家づくりをするためにも、構造計算について設計を依頼する担当者に確認すると良いかもしれません。

 

 

台風に強い家づくり②ハザードマップを確認する


巨大台風や豪雨などによる土砂災害も近年増えていますよね。

家づくりをする際は、その土地が、土砂災害や洪水被害などのリスクが高いかどうかを事前に確認しておくことも大切です。

 

建物そのものの安全性と言うのは、構造計算をすることである程度確認することができますが、周辺の環境についてまでは改善することができません。

 

土地から探して家づくりをしようという場合は、その土地がどんな場所であるかを確認しましょう。

その土地の安全性というのは、ハザードマップを活用すれば簡単に調べることができます。

 

もちろん、地盤調査をしっかり行うことや、その結果によっては、地盤改良工事を行うことも必要です。

 

ハザードマップは、土地選びの際だけでなく、災害に遭ってしまったときにも役立ちます。

避難場所、避難場所への安全なルートなど、事前に確認しておくことができるので、知っておくといざという時に便利ですよ。

 

※国土交通省運営「ハザードマップポータルサイト」:https://disaportal.gsi.go.jp/

 

 

台風に強い家づくり③屋根はしっかり留める


風の突風被害でよくあるのが、屋根材が飛んでしまうこと。

飛んだ屋根材が、隣の家に当たって、窓や外壁を破損させてしまった…ということも少なくありません。

 

一般的には、風速30~40m以上になると、強風によって物が飛び、建物そのものに被害が及ぶ可能性が高くなると言われていますので、特に屋根は、飛ばされないようにしっかり留めておくことが大切です。

 

また、自分では気が付きにくいものですが、経年劣化によって屋根がひび割れていたりすることもあります。

屋根が風で吹き飛ばされるだけでなく、雨漏りなどの被害の原因にもなりますから、屋根は定期的にメンテナンスをしておくと安心ですよ。

 

【台風に強い屋根材は?】
家づくりにおける屋根というのは、言わば「家の顔」のようなもの。

屋根材は、デザイン性だけでなく風や地震の揺れにも強い耐久性のあるものを選ぶことが重要です。

 

では、台風の強い風に耐えうる屋根材とは、一体どのタイプなのでしょう?

 

一般的には、軽くて耐久性も高いガルバリウム鋼板が台風にも強く、地震にも強いと言われています。

それは、1枚1枚の鋼板をかみ合わせて固定するからです。

しっかり1枚1枚を留めて施工することで、台風の強風にも耐えられると考えられています。

 

一方、日本で昔からよく見られる瓦はどうでしょうか。

瓦は、1枚1枚固定されておらず、挿し木と言われる土台部分に引っ掛けるように施工する構造のため、瓦自体の耐久性は高くても、風によって吹き飛ばされてしまうことが多いと言われています。

 

しかし、それは少し前の話。

現在の家づくりでは、近年の台風被害を受けて、1枚1枚の瓦を固定して施工するように改善されてきました。

そのため、これからの家づくりでは、瓦屋根の耐風性も上がるとみられています。

 

 

台風に強い家づくり④耐風ガラスを採用する


最近では、大型台風による被害が増加しているため、窓ガラスも風圧に強いものを選ぶ方が増えています。

なんと風速60mにも耐えうる耐風圧性のある窓ガラスもあるので、台風の被害の多いエリアで家づくりを考えている人は、検討してみるといいかもしれませんね。

 

加えて、防風シャッターの取り付けや、割れても飛散しにくい窓ガラスなど、台風対策における家づくりでは、家の窓についても理解を深めておくと良いでしょう。

 

 

台風に強い家づくり⑤太陽光発電システムの導入


大型台風による被害で多いのは、雨漏りや物の破損だけではありません。

停電も忘れてはいけないポイントですよね。

 

台風の強い風によって電線や電柱が破損したり、落雷があったりして停電することはよくあることです。

 

停電による被害を最小限にとどめるためにも、家庭で自家発電できる太陽光発電システムを導入しておくことがおすすめです。

 

プラスして蓄電池を併用することで、日中蓄えておいた電力を、夜間に使用することも可能になります。

 

停電により、不自由な生活を何時間も強いられることは、大きなストレスになりますから、太陽光発電システムを導入し、万が一の災害に備えておくと良いでしょう。

 

 

台風対策をバッチリして安心安全な暮らしを手に入れよう


地震と並び、台風は、私たちの生活を脅かす大きな自然災害の一つです。

家づくりにおいては、地震対策にばかり目が行きがちですが、年々、大型台風がいくつも接近・上陸することが増えていますので、今回ご紹介したような、家づくりにおける台風対策のポイントを参考に考えてみましょう。

 

私たち無添加計画でも、地震や台風に対する安全性を考えた家づくりをしています。

 

通常3階建て以上の建物でしか義務付けられていない構造計算を実施し、1本1本の木材が持つ強度や、地震・積雪・風力に対する強度を細かく計算し、設計しています。

 

加えて木造軸組み工法と2×4壁工法を合わせた「ハイブリッド構造」で、地震による揺れや台風による風から、「点」ではなく「面」で建物を支え、より強度を高めた家づくりを目指しています。

 

年々増え続ける様々な自然災害に対し、いかに安全に安心して暮らせる家づくりができるのか?ということが、私たちのテーマです。

 

家族の健康はもちろん、大切な財産を守ってこそ、本当の「家づくり」。

自然災害は、決して他人事ではありません。

いつやってくるか分からない災害に対して、日ごろの備えをしっかり行っておきましょう。

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