家のこと(新築)
2026.9.08. TUE
「ただのシンプル」はもう終わり!和×北欧の“ジャパンディ”と自然素材がつくる癒しの邸宅
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世界が注目する「ジャパンディ(Japandi)」とは?
ジャパンディとは、「Japanese(日本の和の美意識)」と「Scandi(北欧のスカンジナビアンデザイン)」を組み合わせた造語です。パリやニューヨーク、ロンドンをはじめ、世界中のインテリアデザイナーや建築家がこぞって取り入れている最新トレンドです。
・日本の「侘び寂び(Wabi-Sabi)」: 完璧さを求めず、自然そのままの不均一な風合いや、時の経過に伴う素材の変化(経年美化)を愛でる精神
・北欧の「ヒュッゲ(Hygge)」: 心地よい空間で、家族や大切な人とほっと一息つきながら過ごす温かい時間
この2つの美意識には、「無駄な装飾を削ぎ落とし、本質の豊かさを大切にする」という強い共通点があります。プラスチックやツルツルとした合成樹脂を使った無機質なモダンスタイルとは異なり、「シンプルでありながら手触りと素材のぬくもりがある」のがジャパンディ最大の魅力です。
自然素材でつくるジャパンディ空間「4つの基幹エレメント」
ジャパンディな空間を創り出すには、表面上の色選びだけでなく、壁や床、天井といった「素材の質感(テクスチャー)」にこだわる必要があります。
①【壁・仕上げ】光を受け止める「マットな塗り壁」
均一でツヤのある一般的なビニールクロスではなく、漆喰(しっくい)や珪藻土といった「塗り壁」を採用します。
職人のコテ跡がうっすら残るマットな質感の壁は、太陽光や照明の光を柔らかく吸い込み、拡散させます。白一色ではなく、グレージュやサンドベージュ、アイボリーなど肌なじみの良いニュアンスカラーの塗り壁を選ぶことで、空間全体に穏やかな陰影と深みが生まれます。
② 【床・木部】節感や木目を味わう「無垢材」
ジャパンディに欠かせないのが、素足で触れたくなる「無垢材」の存在です。オーク、アッシュ、バーチといった、明るく落ち着いた木目の無垢フローリングをベースに据えます。
ウレタン塗装で表面を固めてしまうのではなく、ツヤ消しのオイル塗装で仕上げることで、木本来のサラリとした触感と温もりをダイレクトに感じられます。時間の経過とともに木肌の色が味わい深く変わっていく様子を楽しめるのも自然素材ならではの醍醐味です。
③ 【形状・フォルム】包み込まれるような「アーチ壁と曲線」
直線だけで構成された空間は、どうしても緊張感を与えてしまいがちです。パントリーへの入り口やヌック(小さなこもり空間)の垂れ壁に「アーチ(曲線)」を取り入れたり、家具の角に丸みを持たせたりすることで、空間全体にやさしい余白とリズムが生まれます。
④ 【天井・垂れ壁】空間を引き締める「木目・格子のアクセント」
天井の一部に無垢の羽目板を張ったり、緩やかに空間を仕切る「木格子」を配置したりすることで、和の持つ「静けさ」と北欧の「機能美」が同居する印象的なLDKを作り出せます。
アースカラーと「異素材のミックス」で深みを出すコーディネート術
ジャパンディスタイルを成功させる鍵は、「色」と「異素材」の組み合わせにあります。
① 自然に溶け込むアースカラーの配色ルール
空間全体の7〜8割は、オフホワイト、アイボリー、サンドベージュといったニュアンスカラーで構成します。そこに差し色として、オリーブグリーン、テラコッタ(陶器のような赤茶色)、落ちついたストーングレーなどの「アースカラー」を添えます。
コントラストを強くしすぎず、同系色のトーンを少しずつずらしながら重ねることで、穏やかで洗練された上質な空間に仕上がります。
② ファブリックや自然素材のテクスチャーミックス
木や漆喰といったベース素材に加え、インテリアアイテムで異なる素材感をプラスします。
・ソファ・クッション: 羊毛のようにモコモコとした質感の「ブークレ生地」や、風合いのある「粗織りのリネン(麻)」
・照明・雑貨: ラタン(籐)や竹を編んだペンダントライト、ザラッとした質感の陶器の一輪挿し、和紙を使った行燈風のスタンドライト
さまざまな手触りの素材が調和することで、余計な物を増やさなくても空間に豊かな表情と奥行きが生まれます。
4. 【部屋別】ジャパンディを取り入れる間取り&インテリアの実践
ジャパンディの美意識を毎日の暮らしに落とし込むための、部屋別の具体的なアイデアをご紹介します。
① リビング:高さの抑えた低床家具と「ヌック」で寛ぐ
和の「座の文化」を取り入れ、ソファやTVボードは「ロータイプ(低床)」のものを選びます。視線が低くなることで天井が高く感じられ、開放的な空間になります。
また、リビングの一角に作られた1〜2畳ほどの「ヌック(こもり空間)」は、ジャパンディと相性抜群です。アーチ壁で囲み、内部を無垢材とベンチで仕上げれば、家族の気配を感じながら一人で読書や一人時間を楽しめる最高のサードプレイスになります。
② ダイニング・キッチン:造作の木製ベンチと引き算の収納
ダイニングテーブルには、ナチュラルな風合いの無垢一枚板やオイル仕上げのテーブルを配置。片側の椅子を「造作の木製ベンチ」にすることで、使わないときはテーブル下にすっきり収まり、空間にゆとり(マージン)が生まれます。
キッチン背面は隠す収納を基本としつつ、飾り棚(オープンシェルフ)を1段だけ設置。お気に入りの作家の器や観葉植物を「置くスペースを限定して」飾ることで、生活感を抑えた洗練された雰囲気を維持できます。
③ 玄関・アプローチ:地窓から光が入る和モダンなアプローチ
玄関ドアを開けた瞬間、足元の地窓(じまど)から柔らかい光が差し込み、小さな坪庭や無垢の床が浮かび上がる設計。シューズクロークはアーチ壁で緩やかに隠し、生活感の出やすい靴や上着を視界から外すことで、料亭や旅館のような「凛とした静けさ」でお客様をお迎えできます。
見た目だけじゃない。「空気の心地よさ」もデザインする自然素材の力
自然素材でつくるジャパンディの住まいは、見た目の美しさにとどまりません。素材そのものが持つ「機能性」が、日々の暮らしの快適さを支えます。
・自律的な調湿作用: 漆喰や無垢材が部屋の湿気を吸放湿し、年間を通じて快適な湿度(40〜60%)をキープ。カビやダニの発生を抑制します。
・静電気の抑制(帯電防止): 自然素材は静電気を帯びにくいため、壁や床に花粉・ハウスダストが吸着しません。落ちたホコリをサッと拭くだけで掃除が完了します。
・生活臭の吸着・分解: 漆喰の多孔質構造が、ペットや料理のニオイ、化学物質を自然に吸着・分解。玄関を開けた瞬間に森林浴のような清々しい空気が広がります。
お気に入りの家具やアートが映える「整ったデザイン」と、「澄み切った室内空気」が融合することで、心身ともに本当の意味でリラックスできる住まいが完成します。
おわりに:時代を超えて愛される「自分たちの定番」を
流行を追いかけるだけのインテリアは、数年経つと古く感じられてしまうことがあります。しかし、和と北欧の美意識が根底にあるジャパンディと自然素材の組み合わせは、流行に左右されない「普遍的な美しさ」を持っています。
新築のときがピークではなく、10年後、20年後に木肌の色が深まり、壁の味わいが増していく——。
無添加建築設計では、ただ物を減らすだけのシンプルさから一歩進み、素材の手触りや柔らかな光、そして綺麗な空気に包まれる「深呼吸したくなる家づくり」が得意です。家づくりで迷っている事がありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
COLUMN
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