家のこと(新築)
2022.9.29. THU
注文住宅と建売住宅はどう違う?自分に合った家づくりはどっちか見極めるポイント3つ
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注文住宅と建売住宅ってどう違うの?
一戸建ての住宅計画の場合、大きく分けると
◎注文住宅
◎建売住宅
に分けられます。
注文住宅と建売住宅について、漠然と理解をしているつもりでも、どちらがどう違うのか、細かく知らない人もいるでしょう。
家づくりは大きな買い物ですから、どちらが良い・悪いではなく、“自分に合った”家づくりをすることが大切です。
まずは注文住宅とは何か?建売住宅とは何か?について理解を深めておきましょう。
【注文住宅とは?】
注文住宅とは、間取りから建材、設備に至るまですべてにおいて自分好みにプランを決められるスタイルのこと。
土地がない場合は、土地から購入し、建物の設計へと進んでいきます。
土地をすでに保有している場合は、そこから建物の設計・建築が行われていきます。
自由度が高く、細部にわたってこだわった家づくりができるのが特徴です。
【建売住宅とは?】
建売住宅とは、完成済または完成予定の建物と土地をセットで購入できるスタイルのことを言います。
あらかじめ決められたプラン・間取りの中で建物が建てられていき、場合によってはすでに建築された物件を購入することもあります。
注文住宅と建売住宅の違いは?
では次に、注文住宅と建売住宅の違いについて見ていきましょう。
どちらが自分たちの家づくりに合っているのか、見比べてみると自ずと答えが出てくると思いますよ。
【自由度の高さ】
やはり注文住宅と建売住宅では、自由度の高さが圧倒的に異なります。
注文住宅の場合、間取りや使う建材、設備に至るまで自分好みにできるので、細かな部分まで「こんな家に住みたい」という強い思いがある方にとっては、自由度の高さは大きなメリットとなりますよね。
一方、建売住宅の場合は、自由度は低め。
完成済の物件だと、すでに建て終わっているため、間取りや建材にこだわることはできませんし、建築中の様子を見ることもできません。
未完成の物件の場合も、限られた選択肢の中から選ぶ程度。
たとえば、キッチンの食洗機を「ビルトインにするかどうか?」など多少の選択肢がある程度です。
自分好みの家づくりがしたい!という人は建売住宅だと物足りなさを感じるかもしれません。
【入居までの期間】
建売住宅の場合は、あらかじめ建物が完成していることもありますから、契約が締結され、諸手続きが済めば入居までの期間はほとんどかからずに済みます。
引っ越しのスケジュールなどの目処が立ちやすいのは大きなメリットです。
未完成の建売住宅の場合でも、仕様が大幅に変更になることはなく、よほどのことがなければ工期が大きくズレることがありませんから完成予定までの期日も把握しやすいでしょう。
仮住まい先の家賃なども最小限で済むはずです。
ところが、注文住宅の場合は違います。
設計や仕様決めなど細かな部分から1つずつ決めていかなければなりません。
打合せの回数も多く、建売住宅よりも工程が増えるため、どうしても時間がかかってしまいます。
半年~1年、土地から探す場合はそれ以上かかってしまうケースも珍しくありません。
いつまでに新居に住みたい…という期日がある人にとっては、スケジュールに余裕がなく感じてしまうかもしれませんね。
【購入費用】
住宅購入は人生においても大きな買い物です。
どのくらいの費用なら無理なく出せるのか?金銭的な部分が最も不安でしょう。
購入費用についても、あらかじめ仕様が決まっている建売住宅の場合は価格に変動がないため、大幅な予算オーバーというリスクはありません。
一般的な建材、設備ですから、注文住宅と比べれば費用も抑えられます。
仮住まいをする必要がなければ、その分の賃料も節約できますよね。
一方、注文住宅の場合は、こだわればこだわるだけ費用がかかります。
自由に家づくりができると思えば、とことん「いいもの」をつくりたくなってしまうもの。
住宅設備もグレードの高いものに変えれば、その分費用は高くなっていくでしょう。
気が付いたら予算を大幅にオーバーしていた…なんてことも。
ただ、逆を言えば予算をカットすることも可能なのが注文住宅。
最低限のラインはありますが、その中でもこだわる箇所とそうでない箇所に分けることもでき、費用のかけ方を自由に調整することができます。
ですから、一概に購入費用だけにとらわれて「安い=建売住宅のほうがいい」と考えない方が結果としてよい住宅を手に入れられると思いますよ。
【将来設計のしやすさ】
住宅を購入するときに考えるのが、10年後、20年後、30年後…という未来の話ですよね。
今は使い勝手が良い間取りでも、家族が増えたり減ったりすることで不便さを感じることも出てくるでしょう。
しかし、だからといって家族の成長に合わせて何度もリフォームをしたり建て替えたりすることはできません。
そういった意味では注文住宅に軍配が上がります。
あらかじめ決められた間取りの建売住宅では、将来的にもう1つ個室を増やしたいと思っていても大幅なリフォームなしでは対応できないこともあるからです。
せっかくローンを払い終えるころにまた大規模なリフォームや建て替えが待っているのだとしたら…?いつまで経っても安心して暮らすことはできませんね。
注文住宅であれば、将来のことを考えながらフレキシブルな設計をすることもできるので、最初から柱や壁を少なくし、オープンな間取りにして必要に応じて部屋を増やしたり減らしたりすることができます。
今の住宅は老朽化によって建て替えるというよりは、使い勝手が悪くなったから建て替える人が多いので、長期間にわたり住めるような自由度の高い家づくりができた方が結果として長く快適に住むことができますね。
【安心さ・安全さ】
災害大国である日本では、地震や台風による住宅被害が心配ですよね。
せっかく建てた家も、災害の被害に遭い、住めなくなってしまっては大変です。
家族の命だけでなく財産までもが脅かされてしまいます。
そのため、耐震性が高いかどうかも1つの見るべきポイントです。
ほかにも、ヒートショックやシックハウス症候群のリスクを抑えるために気密性や断熱性、使用する建材の選択についてもチェックしておいた方が安心です。
このような住宅の安全性というのは、完成済の建売住宅ではわからないもの。
すでに決められた仕様でつくられていますから、建築工程を見ることもできませんし、体に害のある建材を使われていたとしても変更することはできません。
万が一、工事の不手際があったとしても気が付かないわけです。
それでは本当の意味で安心・安全な暮らしができるとは言えませんよね。
注文住宅なら、1つ1つ使う建材や設備について専門家と打ち合わせをしながらより良いものを選んでいきます。
シックハウス症候群が気になる方なら、無垢材や漆喰といった自然素材を使用した家づくりを選択するなどの工夫も可能です。
また、工事過程も順を追って確認することができますから、不安な点や気が付いた点を都度確認しながら家づくりを進めることができるでしょう。
これは注文住宅ならではの利点ですよね。
高い買い物をするからこそ、安心さ・安全さというのは欠かしたくないもの。
家電製品のように壊れたらすぐに買い替えるような気軽さがない住宅ですから、そこは慎重に検討すべきポイントと言えそうです。
自分に合った家づくりはどっち?見極めるポイント3つ
注文住宅と建売住宅について比べてみると、それぞれ違いがあることがわかりましたよね。
しかし、どちらが自分に合った家づくりなのか、イマイチ判断できないという人もいるでしょう。
注文住宅が良いのか、建売住宅が良いのか?
自分に合った家づくりはどちらか、見極めるポイントをご紹介します。
【スケジュールに余裕があるかどうか】
注文住宅の場合、1つずつ打合せをしながら細かいことを決めていきますから、手間も時間もかかります。
その分スケジュールに余裕がないと、本当に良い家づくりをすることはできないですから、あらかじめ期日が決まっており、「○月までに引っ越しを終えていないとだめ」という方は、建売住宅の方が安心です。
注文住宅か建売住宅か迷ったときは、どの程度スケジュールに余裕があるのか確認してみてください。
【住宅にこだわりがあるかどうか】
家づくりにこだわりがある人は、やはり建売住宅は不向き。
というのも、建売住宅は決まった間取り、決まった仕様になってしまうため、個性のあるデザインやその家族に合った間取りを選択できないからです。
予算やスケジュールに問題がないのであれば、注文住宅を検討するといいと思います。
【土地を持っているかどうか】
すでに両親から譲り受けた土地がある場合は、建売住宅ではなく注文住宅での家づくりが適しています。
建売住宅は土地と建物がセットなので、すでに土地を持っている方からすると、土地は不要です。
せっかく家を建てられるだけの土地があり、そこに住んでも問題ないという方は、その土地を有効活用するのが◎。
土地購入費がかからない分、建物に費用をかけられるというメリットもあるでしょう。
ただし土地があっても、地盤調査の末、改良工事が必要になることもありますからその分の費用について細かく確認しておくといいかもしれませんね。
家づくりは自分に合ったプランで!理想の家づくりのために自分を知ろう
家づくりをする際は、注文住宅か建売住宅か…悩んでしまう方もいますよね。
そんなときは、今回ご紹介したように「自分に合った家づくり」をすることが大切です。
・家づくりにおけるスケジュールには余裕があるのか
・どんな家に住みたいか?譲れないこだわりがあるのか?
・どのくらい費用をかけられるか?
など、具体的にリストアップしておくことで、自分に合った家づくりを形にすることができるでしょう。
私たち無添加計画では、自然素材を使用した安心・安全な家づくりをおすすめしています。
記事内でも少し触れましたが、今は住宅そのものが原因の疾患や事故も多く起きています。
シックハウス症候群やヒートショックなどがその1つ。
人生100年時代といわれる中、これから新たな人生をどのように暮らし、どのように過ごすかは自分たち次第です。
その日々の暮らしが、いかに快適に安心して暮らせるかは、私たちを支える「家」によって大きく変わります。
何が本当に良い家づくりなのか、マイホーム取得の際は家族で改めて話し合ってみてください。
COLUMN
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