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夏の掃き出し窓はコタツと同じ?

例えば、東京に家を建てるとして、南側に隣家などの遮蔽物が無い場合、家の南側にリビングを配置して、掃き出し窓をつけて、明るいリビングにしたいですよね?

では、その掃き出しの窓(3.3㎡のサイズ)が真南を向いているとして、夏、例えば8月の昼12時。窓の日射取得率を60%とした場合、その窓から侵入する熱量はどのくらいでしょう。

東京、8月、真南の全天日射量の平均が300W/㎡なので、掃き出し窓の大きさと日射取得率から計算すると、答えは600W(ワット)となります。

つまり、8月の昼12時には600Wの熱量が南側の掃き出し窓から侵入してくる、ということです。

600Wの熱量が浸入してくる?

ピンとこないと思いますが、コタツの熱量が大体600Wです。つまり、真夏にコタツを壁にかけてスイッチオンしている状態と同じ、ということです。

リビングには他にも窓が欲しいでしょう。熱は壁からも伝わってきます。
そうすると、合計で何Wの熱量がリビングに浸入するのか。
そして、室内を快適に保つには、どのくらいの容量のエアコンが必要なのか。

熱は入れない方法は、窓を小さくしたり、断熱性能を上げたり、庇やシェードをつけたり、いくつかあります。

大切なのは、その計算ができること。
浸入する熱量、太陽光、壁と窓の断熱性能、庇やシェードによる熱量の低減値などを全て数値化し、エアコン容量とのバランスを考慮し、最適なプランニングができること。

なんとなく「南側の掃き出しは暑そうだから、シェードをつけましょう」というのは、その設計士の経験と勘です。

経験と勘も、プランニングにおいて一つのメソッドではありますが、失敗する要因にもなりやすいのです。

無添加計画では、浸入する熱量や最適なエアコン容量を全て数値化し、根拠のあるプランニングを行っています。

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広報のヨネ

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